理工学部

　本学理工学部建築学系の南泰裕研究室は、芝浦工業大学西村直也研究室との共催で７月13日、オンラインシンポジウムを開催しました。令和２年５月に神戸商工会議所の委託を受けてスタートした「科戸の風プロジェクト」で行ってきた室内換気のシミュレーション分析と改善対策提案の事例を取り上げながら、現状と今後の課題について、識者とともに考えました。

　はじめに、南教授、西村氏、プロジェクトコーディネーターの石原慎一氏がプロジェクトの報告を行いました。

　その後、日本エアーテック株式会社の高木顕二氏が、感染症対策機器を開発・製造する際の気流解析を用いた実証について、オーヴ・アラップ・アンド・パートナーズ社で環境設備エンジニアとして活躍する河原大輔氏が、冬季に熱の損失を回収し換気風を昇温するダイナミックインシュレーションの仕組みについて解説しました。

　トークセッションでは、登壇者がそれぞれの立場から、シミュレーションの定常をどう考えるか、シミュレーションと実測の関係性などの議論を深めるとともに、設備・意匠・快適性などさまざまな観点で建築計画を検討することの意義が共有されました。