2023年08月19日
卒業生紹介(考古・日本史学コース)№2
考古・日本史学コースでは、中学校(社会科)・高校(地歴)のほか、副免許として取得した小学校教諭として活躍している卒業生がたくさんいます。
今回は、この春、大学を巣立った卒業生の一人、藤塚悠真(ふじつか ゆうま)さんを紹介します。藤塚さんの学年は、2年次に新型コロナウイルス感染予防のため、オンライン授業を余儀なくされました。3年次から対面となりましたので、日本古代史ゼミリーダーとしてゼミをけん引してくれました。3.4年次には図書館で同級生と教員採用試験めがけて勉強している姿を見かけました。藤塚さんは、現在埼玉県公立中学校教諭(社会科)として、教壇に立っています。
史学地理学科を選択した理由
歴史学に興味があり、史学地理学科を専攻しました。本学のように、考古学から現代史まで全ての時代に専門の教授がいる大学もそうないのではないかと思います。
在学中の思い出
自分の大学生活はサークル活動にささげたといっても過言ではありません。私が所属していた「児童教育研究会」は、イベントの企画から運営まで学生が行い、後輩への引継ぎも抜け目ないストイックなものでした。ただ、それだけに得るもの多く、充実した学生生活を送ることができました。
進路を決定するうえで考えたこと
高校生のうちから「教採に受かって先生になるで~!!」というのは決まっていました。親が教師で、小さいころから影響を受けていたことも一因ですが、何より中高時代に憧れの先生に出会ったからというのが一番の動機です。
大学三年の時に「教師ってやっぱ黒いな…」と思い、一般企業を受けようかと悩みましたが、思い直して教員採用試験一本で挑みました。中学社会は毎年高倍率なので、一年目で受かるとは考えていませんでした。落ちたら非常勤で働こう、と考えていたくらいなので。合格通知が来たときは目が飛び出るほど驚きました。共に切磋琢磨した仲間や、指導してくれた先生方、支えてくれた多くの人たちのおかげです。
現在の仕事
埼玉県の公立中学校で社会科の先生をしています。初年にして一年生の担任となり、毎日忙しいながらも充実しています。大学時代に身に付けた知識を授業で披露することも多く、生徒の「もっと知りたい!」という反応が得られたときの喜びは格別です。日々、授業研究や生徒指導・学級経営のノウハウを先輩方に教わりながら、「自分なりの教師像」を求めています。生徒共と共に成長できる環境に身を置けることに満足することができています。
後輩へ
上では自分の今の仕事に満足している、ときれいごとを並べましたが、大学を卒業して今の仕事に就いて感じたことを率直に言うと、「時間がない」です。自分のために使える時間が極端に減りますね。朝の九時まで寝ていたあの頃が夢のようです…。と、不摂生な自分の生活はさておき。自分が伝えたいのは「大学生のうちにやりたいことはやっておけ」です。旅行、ドライブ、ライブに行く…大学生のころは思いつきでできていたことが、社会人になるとそうもいかなくなります。自分も時間がないし、友達も時間がないのです。一日会う時間が作れるだけでラッキーです。旅行にでも行けたらミラクルです。
ですから、いいですか。みなさん。重ねて伝えます。「大学生のうちにやりたいことはやっておけ」です。「大学生って暇やなあ」とかいってダラダラしているそこのあなた。いずれ後悔しますよ。時間も、体力も、多くの仲間も。そして少しばかりのお金があるこの時期を有意義に過ごしてくださいね!
(文責:仁藤智子)

