2023年05月02日
卒業生紹介(日本文学・文化コース)№10
日本文学・文化コースの学生は、卒業後に一般企業や国語科教員、公務員などさまざまな進路に進みますが、そのなかでも教員の養成に力を入れています。今回は、卒業後に中学校の教員として着任した卒業生を紹介します。
井上恵汰(いのうえ けいた)さんは2023年3月に卒業し、4月に千葉県船橋市立御滝中学校に教員として着任しました。国語教育の研究をメインとするゼミ(教育・表現ゼミ 担当:松崎史周准教授)に所属し、着実に教員への道を歩んだ井上さんに、国士舘大学を受験した理由・入学してからの印象、学生生活、教員をめざしたきっかけ、教員になるためにやったことなどについて質問に答えてもらいました。
国士舘大学を受験した理由・入学してからの印象は?
中高国語科の免許が取れることと、歴史ある大学だったからです。また、日本文学・文化コースで学ぶことのできる文学や日本語学などの講義に魅力を感じたためです。入学してからは、世田谷キャンパスの落ち着いた雰囲気がとても気に入りました。また、先生方や職員の方々に優しい方が多く、過ごしやすい大学生活を送ることができました。
大学の行事で一番印象的だったものは?
4年生の時の国文学会大会です。国文学会大会では4年生の各ゼミの代表者が卒業論文の中間発表を行うのですが、教育・表現ゼミの代表として参加し、多くの学生の前で発表したことは良い経験になったと思います。
ゼミ活動の思い出は?
毎週毎週のゼミ活動がよい思い出です。ゼミの友達と課題に向かい、話し合うのが楽しかったです。また、ゼミ活動を通して、国語教育の面白さを知ることができてよかったと思います。
教員をめざしたきっかけは?
中学校の時に職場体験で小学校に行ったことがきっかけです。そこで、人に教える面白さに触れ、教員を志しました。実際に教員になろうという意思を固めたのは大学3年からです。大学3年になると、教職の授業もより本格的になり、模擬授業を行ったり、他学部の教員志望の学生と触れ合ったりと、私の中にあった教員になりたいという漠然としたものがより具体的になり、次年度に教員採用試験を受けようと決意しました。
教員になるためにしたことは?
教員採用試験千葉県の1次試験は「教職教養・専門教養・集団面接」でした。
まず、筆記試験対策を行いました。最初は大学で行われている外部講座に参加しましたが、自治体によって問題の傾向が異なるので、千葉県内で開催されている外部の講座も受講しました。
次に、専門教養については参考書がありますが、大学受験の際に使用した参考書や問題集も解いておくことによって、余裕をもって試験に臨むことができました。
さらに、面接対策では、学内にある教職支援室を活用しました。教職支援室へは、早い時期から行くことをお勧めします。千葉県では小論文が試験科目にありませんでしたが、教職支援室で小論文に取り組むことで、教育時事に対する自分の考えをまとめることができました。これは面接にも活きていたと思います。また、大学で行われた面接練習会にも参加しました。他の学生の面接を見ることで得られるものは大きかったです。良い答えや姿勢を学ぶことができました。
以上、井上さんには、たくさんの質問に答えてもらい本当に感謝しています。受験生のみなさん、在学生の皆さんには、卒業生の経験として、参考にしていただければと思います。
文責:日本文学・文化コース 松野 彩