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2020年11月02日

日本史と東洋史による合同授業「オンライン授業で考える 中国と日本の王権と音楽」が行われました

10月13日と20日の2回にわたって、3・4年生18名で合同授業を行いました。この取り組みは、今年度で3回目です。

 

第1部は中村威也非常勤講師による「中国における音楽の誕生と王権」で、『詩経』や『論語』『礼記』から音が派生していく様子を考えました。春秋戦国~漢代に作られるようになった音楽は、その後の動乱で失われました。しかし、晋代に国家秩序が再編されていくなかで、音楽も再生していった、とまとめられました。

続いて第2部では、小川快之特任教授が「中国と日本の王権と楽器」と題して、楽器からみた日中比較が行われました。八音といわれる八種類の素材で作られた中国の雅楽の楽器による演奏と、日本の雅楽を比較して、使われている楽器の違いに気づかされました。さらに、西域などに由来する楽器による燕楽と雅楽との関連を考えました。

第3部「日本の王権と音楽」では仁藤智子教授により、日本と中国の王権の在り方の違いが音楽の違いとして歴史的にあらわれること、埴輪と記紀伝承から日本古来の音楽の在り方をおさえたうえで、平安時代以降、「聴く王」から「奏でる王」へと変化を遂げること、さらには帝王学として天皇が奏でる楽器も「琴→笛→琵琶→笙→筝」へと変遷することが話されました。

 

随所でYouTube動画が使用され、五感に訴える立体的な授業となりました。また、オンライン授業ならではのチャットによる個人発表やブレイクアウトセッションを利用したグループ発表を多用し、より活発な学生参加を得ることができました。

 

参加した学生からは、「「音を楽しむ、と書いて「音楽」じゃない。」というのが初めて知って、面白かったです。音楽によって、神とつながるという点も興味深く学ばせてもらいました」、「古墳に収められている埴輪からも当時の音楽について知ることができ面白かった。また、中国と日本の音楽を比較した際に礼楽思想や天孫降臨など考え方の違いが、それぞれの国の音楽に反映されているという点が興味深かった」「今回の授業を通じて、今と昔の差異を考えるのは興味深いと感じた。また、歴史はそこに存在する事実の背景を考える学問なので、今回「音楽」というなじみある分野であるが考える機会が少なかったので興味を持って取り組めた」などの感想が寄せられました。この成果は、来春公刊予定の『国士舘史学』にて発表される予定です。


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