イラクを中心としたユーラシアの古代文化を解明
イラク古代文化研究所は、1976年、町田キャンパスに設置されました。主な研究目的は、イラクを中心としたユーラシアの古代文化を解明することとし、活動内容では共同研究、学際研究、国際交流に重きを置いています。近年ではシリア、ヨルダン、イラン、キルギスタンなどでフィールド調査を実施するとともに、文化遺産が危機に瀕するイラクやシリアを対象に復興支援するUNESCOの事業にも積極的に協力しています。
2001年のキシュ遺跡第3次調査以来、イラクでの考古学調査は中断していますが、2003年にはイラク戦争後のイラク国立博物館および文化遺産の破壊状況調査を実施し、2005年からは文化遺産復興のための研修事業への協力が契機となって、現在はヨルダンを中心に海外事業を展開しています。研究成果は研究所紀要「ラーフィダーン」をはじめとする多数の出版物を通じて発表し、海外の学会等でも高く評価されています。2006年に世田谷キャンパスに展示室を開設し、調査に基づいた様々な企画展示の公開にも力を注いでいます。
※2022年3月31日をもって本学附置研究所であるイラク古代文化研究所を廃止し、4月1日付で21世紀アジア学部附属の研究所となりました。