11月15日から26日にかけて開催された東京2025デフリンピックのレスリング競技において、レスリング部OBの曾我部健選手(平成18年体育学部卒)がグレコローマンスタイル130kg級で銅メダルに輝きました。
曾我部選手は、代表選手選考のトライアウトに合格して出場権を獲得し、フリースタイル125kg級およびグレコローマンスタイル130kg級に出場しました。
フリースタイルでは、銅メダルのかかった3位決定戦で痛恨の逆転負けを許し惜しくもメダル獲得を逃します。
しかし、曾我部選手は主戦場であるグレコローマンスタイルにおいて、持ち前の怪力で躍動します。準決勝でカザフスタンの選手に僅差で敗れたものの、3位決定戦では、敗者復活戦を勝ち上がってきたウクライナ選手との一進一退の粘り強い展開の中、第2ピリオドに豪快なテイクダウンを決め逆転。その後も、ローリングを決めるなど圧倒し、5-1の快勝で銅メダルを獲得しました。
曾我部選手のメダル獲得は、デフリンピックにおけるレスリング日本選手史上初のメダル獲得となる快挙で、試合前に自ら口にしていた「泥臭く粘り強い接戦には負けない自信がある」という言葉を有言実行する歴史的勝利となりました。
曾我部選手のコメント
メダル獲得の感想
多くの方々の支えがあり、銅メダルを獲得することができました。
私の戦う姿を観て、聴覚障害者の方でもスポーツを楽しめるということが広まってくれたらうれしいです。
デフ・レスリングにおける初のメダリストとなれたことを誇りに思います。
国士舘大学の学生に一言
国士舘大学で過ごした日々、仲間や先輩・後輩みんなから受けた刺激が、今の自分をつくってくれました。
環境に恵まれていることを忘れず、どんな時も前向きに努力を重ねてください。
皆さんの成長を心から応援していますし、いつか国士舘からさらに多くのメダリストが生まれることを願っています。
