2023年09月11日
中学校で出張法教育支援の授業が行われました
8月30日、八潮市立八條中学校で出張法教育支援として、吉開多一教授指導のもと、吉開ゼミおよび刑事学研究会の学生9人のほか、法務省大臣官房司法法制部の部付検事が授業を行いました。
前半は本学学生が、参加した中学3年生約40人に対し、「SNSは怖い」をテーマに、SNS上で身近に潜む危険や、具体的にトラブルになった事例を紹介しそこから関連する法律について説明しました。
学生らは、「SNSを通して知らない人と関わる危険さや、自分が被害者、加害者にならないようによく理解して使って欲しい」と述べ、生徒らは真剣に聞いていました。
後半は生徒らを中心に裁判長・裁判官・裁判員・検察官・弁護人の各グループに分かれて模擬裁判を行いました。
事例として、コンビニ強盗で店員に怪我を負わせた被告人について、有罪の立場と無罪の立場から、検察官役の生徒と弁護人役の生徒がそれぞれの見解を述べ、その後、各グループごとに分かれ、被告人を有罪とするか無罪とするか話し合い、最後は裁判長による判決が言い渡されました。
参加した生徒は、「3年生から新たに始まった公民の学習に生かしていきたい」「将来弁護士になることを目指しているので、冤罪で苦しんでいる人を少しでもなくしたい」と感想を口にしていました。
法務省大臣官房司法法制部で法教育を担当する部付検事の加藤邦太氏は「正確な事実に基づいて考え、説得することが重要であり、これから社会に出る上で忘れないで欲しい」と激励しました。
担当教員の吉開教授は「今回の模擬裁判で学んでもらったように、法律の世界では証拠に基づいて考えないといけない。この考え方は社会に出てからも役に立つし、SNSなどで偽ニュースに騙されないためにも重要」と述べました。
挨拶を述べる吉開教授
SNSの危険性について説明する学生ら
模擬裁判で解説をする吉開教授
グループの話し合いではアドバイザーとして本学学生も参加した
感想を発表する生徒
法務省大臣官房司法法制部部付検事の加藤氏
