2023年08月02日
中学・高校生への裁判教育を法学部生がサポート
7月31日~8月1日にかけて、一般社団法人司法教育支援協会(千代田区)主催、法務省共催の中学・高校生を対象とした「夏休み特別企画 刑事司法探求プログラム」が実施され、8月1日開催の模擬裁判において本学世田谷キャンパス34号館の模擬法廷教室を施設提供し、吉開多一教授指導のもと、吉開ゼミ・法学部有志・刑事学研究会の学生7人が運営をサポートしました。
参加した中高生は初日、霞が関の東京地方裁判所で実際の裁判を傍聴したあと検察庁を訪問し、現役検察官の話を聞いたり庁内を見学しました。続けて「刑事司法」に関わるさまざまな分野の専門家が講義し、参加生徒らとの質疑応答の時間を持ちました。
そして2日目、本学世田谷キャンパス34号館の模擬法廷教室で生徒らが裁判官・裁判員になりきって、現役の裁判官による指導のもと審理・評議に参加しました。被告人や被害者、目撃者役などを現役弁護士が担当し、検察官と弁護士役をマスコミ各社の記者が担当するという、豪華な顔ぶれの模擬法廷となりました。
企画をサポートした本学学生は、「中高生の考えや意見がしっかりしていて驚いた。とても良い刺激になった」「内容の濃い模擬裁判を傍聴することが出来たので、今後の授業に役立つものとなった」「今回参加した中高生は、この体験をきっかけに法律を学ぶ楽しさを知って今後に繋げてくれれば良いなと思った。自分自身も法律の楽しさや奥深さを再確認することのできる充実した時間となった」と述べました。
同協会は、法曹界の志願者が減るなか、司法の担い手や法務の知見を有する人材を育成することを目的に今年1月に設立され、若い世代が司法の世界を知る機会を提供しています。
- 会場案内する学生ら
- 現役裁判官や弁護士、記者らが協力
- 裁判官・裁判員として審理・評議に参加する中高生ら(左)
- 運営サポートする学生
- 学生が意見を求められる場面も