9月12日、レスリング部主催の「朝倉杯」が開催され、高校や都道府県の選抜チームら合計7チームから約80人の高校生らが参加しました。
開催の背景
きっかけは、約40年ほど前に行われていたという「柴田杯」に遡ります。これは、世田谷キャンパスに高校生を招待して交流を図るレスリングの大会で、創立者・柴田德次郎の冠を用いてその名がつけられていました。朝倉教授は、「国士舘大講堂も開放して高校生と大学生が数日間寝食をともにしました。十数チームが集まり、大変な盛り上がりだったことを覚えています」と当時を振り返ります。
それから、長年の月日が流れた令和5年。高等学校教員のレスリングOBたちから「卒業生として国士舘を盛り上げたい」と声が多く上がるようになっていました。また、朝倉教授らレスリング部指導者陣も「高校生と大学生の交流の場を創出し、少しでも多くの高校生に国士舘に対して興味を持ってほしい」と願っており、それらの思いが結実して柴田杯の復活、すなわち朝倉杯の開催が決定しました。


大会の工夫
朝倉杯の一番の目的は、「次世代の育成とレスリング競技の発展に資すること」です。そのために、参加対象を高校生や中学生、女子選手まで幅広く設けること、試合前日には大学生を交えた合同練習を実施するなどのプログラムを構成しています。また、試合は階級ごとの選手が出場する団体戦ルール、組み合わせは総当たり形式を採用。団体戦ならではの緊張感を味わうことやさまざまな相手と試合をすることによる競技力向上もねらいです。


学生にとっても学びに
大会中の審判や運営は本学レスリング部員が中心となっています。学生らは、難しい判定などに戸惑いながらも与えられた役割を全うし、競技者とは異なる側面でレスリングに触れる貴重な機会を得ています。
朝倉教授は、「大学生選手は、試合の運営に携わる機会は多くありません。審判はもちろんのこと、会場の手配など運営に携わることで気がつくこと・身につくことは多くあります」と話します。普段とは異なり、本学の主催試合だからこそできる学びといえます。


大会を未来へ・古豪復活への思い
4回目となった今大会でも、各チームは、団体優勝を目指し、軽量級から重量級の選手まで一丸となって健闘しました。会場は、公式大会さながらの熱量に包まれ、盛況の後に終了しました。
会場には、レスリング部歴代OBも多く訪れ、髙野謙二氏からは部の看板が寄贈される一幕もありました。髙野氏は、「レスリング部では、朝倉監督指導のもとで数えきれない思い出があります。長い歴史を誇る部がこれからさらに発展していくことが我々OBの何よりの願いですね」と熱い思いを込めます。その言葉からも、レスリングの伝統と朝倉教授の指導者としての軌跡がうかがえました。
最後に、朝倉教授は、今大会の将来について「個人的には、今年度で定年退職を迎えますが、大会は今後も継続していきたいと思っています。今大会に参加した選手が本学に入学して活躍し、オリンピックに出場する。そんな夢がいつか叶ったらうれしいです」と夢を語りました。


OBらが築き上げてきた思いを背負い、古豪復活へ。
レスリング部は、「朝倉杯」で新たな歴史を刻みながら、これからも歩みを続けていきます。
