本学では、今年度より国士舘スポーツ協議会指定クラブの学生を対象とした「国士舘アスリートプログラム」を実施しています。
本プログラムは、本学学生アスリートが「競技者」として成果を追求するだけでなく、「社会で信頼される人材」へ成長することを目的に、競技活動で得られる経験を人間力・社会性・キャリア形成へと有機的に結びつけるための取り組みを展開しています。
今年度は国士舘スポーツ協議会指定クラブに所属する1年生を対象とし、アスリート倫理教育「国士舘アスリートが目指す姿」と「フレッシャーズ研修」を実施し、学生アスリートに必要な資質の理解と学生生活を充実させるためのきっかけづくりの場としています。今後は、段階的に対象学年を拡大し、4年後には本学学生アスリート全員を対象としたフルスケール運用を予定しています。
9月11日「国士舘アスリートが目指す姿」
9月11日、多摩キャンパス201教室にて、「国士舘アスリートが目指す姿」というテーマの下、細越淳二文学部教授(専門:スポーツ教育学)と秋葉茂季体育学部准教授(専門:スポーツ心理学)による講義が行われました。午前・午後合わせて29クラブ約400人が一同に会し、熱心に聴講しました。
「スポーツ倫理プログラム~人として、アスリートとして~」細越教授
はじめに、スポーツ教育学が専門の細越教授による講義が行われました。細越教授は、スポーツの定義・意義、語源などを解説。運動の魅力やスポーツから得られたことを学生自身に問いただしたうえで、「運動やスポーツは、身体面のみならず知識や思考力・判断力、学びに向かう力に至るまで私たちを総合的に育ててくれるものである」と説明しました。
さらに、学業成績を重んじるアメリカの学生アスリートを例に挙げ、「学生アスリートはアスリートであると同時に学生である認識を絶対に忘れてはならない」とし、「学業を競技に、競技を学業へと相互に結び付けることが重要。その実現には、"常に知的好奇心に満ち溢れていた人間でいること"が大切である」と述べました。最後に、「国士舘にはかけがえのない仲間や指導者がいる。切磋琢磨しながら学生アスリートに望ましい環境をつくりあげ、思う存分競技に打ち込んでほしい。そして、国士舘の学生アスリートとして4年間で大きく成長していくことを期待している」と講義を締めくくりました。講義の途中には、運動体験のペアワークも取り入れられるなど終始和やかな雰囲気で進められました。




「社会の中で活躍できる自分づくり」秋葉准教授
次に、スポーツ心理学が専門の秋葉准教授による講義が行われました。秋葉准教授は、「自分らしさ(自己)と組織から求められる役割(ペルソナ)を理解したうえでの自己実現が必要になってくる」と社会で活躍するための資質を説明し、「大学競技生活の中には、この自己実現に挑戦できる機会があふれている」と大学生アスリートに秘められた可能性を熱弁しました。
その後、この自己実現のためのグループワークが実施されました。参加者らは、「理想の国士舘アスリート像」と「現在の自分」を絵で表現しつつ、理想と現状を可視化して自己実現に向けた目標設定を行いました。ワーク後、秋葉准教授は、「このように理想と現状を正しく理解し、そのギャップを埋めるための目標を立てて行動することが重要」と解説し、「大学競技生活の中でこのサイクルに取り組めば、よいこともつらいことも自分の糧になる。ぜひチャレンジを続けて、社会でも活躍できる自分を作り上げていってほしい」と参加者らにエールを送りました。




参加者の声
「競技に取り組む意味をじっくりと考える機会がなかったのでとても新鮮でした」
「ワークを通して、なりたい自分を改めて認識することができました。また、他者に自身を表現することでうまく頭が整理でき、モチベーションがより一層上がりました」
「国士舘のアスリートとしてどうあるべきか、今後自分がどうなりたいかを考えるきっかけになりました」