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2020年01月30日

【卒業生奮闘 この人】有限会社春華堂 代表取締役社長・山崎貴裕さん

本学の17万人にのぼる卒業生は、社会に出てからさまざまな世界で活躍を見せています。
この企画では、社会で奮闘する卒業生に国士舘で学んだことや現在の目標・夢をインタビューし紹介します。

<2019年12月5日取材>

静岡のお菓子といえば「うなぎパイ」。この全国区の銘菓の製造元、有限会社春華堂の社長・山崎貴裕さんは本学卒業生(平成10年政経学部二部卒業)だ。
静岡県浜松市で生まれ育ち、本学入学を機に上京、別業種で修業を積んだのち家業を継いだ山崎さん。浜松市の製造工場に隣接するオフィスで、学生時代の思い出や国士舘が及ぼした影響、現在の経営哲学をうかがった。

 

 春華堂は、山崎さんの曾祖父で創業者の山崎芳蔵氏が地元・浜松で開業した和菓子店が起源だ。昭和36年に旅先での気づきを得て誕生したのが「うなぎパイ」だった。同商品は、高度成長期に東海道新幹線が開通したこともあって一気に全国に広まった。
 山崎さんは「私は昭和49年生まれ。うなぎパイはそれよりも前に生まれ、売り上げは毎年倍々で伸びていました」と言う。子どものころから家業を意識していたのか、と尋ねると「幼少のころは自分がうなぎパイを作る菓子屋の息子だ、とぼんやり思っていた程度です」と振り返る。

国士舘時代の思い出を語る山崎さん国士舘時代の思い出を語る山崎さん
世田谷で人の温かさに

 高校生になると家業を継ぐことも視野に入れ始めた。そして、大学進学を家族に相談するうちに、大学時代は東京で過ごしてみたいと思うようになった。
「今思えば父なりの帝王学として、都会で揉まれてこいという思いがあったのかもしれません。最終的には家族全員が上京に賛成してくれました。国士舘を選んだ理由は、知名度が高く、誰に大学名を言っても伝わったためです」と山崎さん。
 本学政経学部二部(平成19年廃止)に入学したのは平成4年。世田谷キャンパスから徒歩5分圏内に部屋を借り、東京での一人暮らしが始まった。上京したての新生活には苦労がつきものだが、実際にはそんなことはなかったという。大学の友人はたまたま国士舘高校出身の学生が多く、大学近隣の情報や松陰神社通り商店街の穴場スポットを教えてくれた。商店街の人たちも温かく「国士舘の学生とわかると一品サービスしてくれる、そんなことも日常茶飯事でした」と懐かしむ。

  • 取材場所の浜北工場取材場所の浜北工場
  • うなぎパイのほか和菓子や洋菓子も積極的に展開うなぎパイのほか和菓子や洋菓子も積極的に展開
人生のターニングポイント

 国士舘の「縁」が山崎さんにさらに強い影響をもたらしたのは、大学4年生のころ。家業を継ぐまでの道筋を決められずにいた山崎さんに、学部の友人が声を掛けた。人形屋の息子だった友人は、知り合いの人形メーカーの社長を紹介してくれ、その社長が「うちで修業してみたらどうだ」と誘ってくれたのだ。
 若き日の山崎さんは二つ返事で誘いに乗り、昼間は人形メーカーで人形職人たちとともに働き、夜になると世田谷キャンパスで授業を受けた。結局、大学は6年かけて卒業したが、最後の2年間は勤め人と学生という二足のわらじを履いた。しかしその2年間、真剣に働きつつ勉学に打ち込んだ国士舘での日々こそが人生のターニングポイントだった、と山崎さんは言い切る。

うなぎパイのパッケージを手にする山崎さんうなぎパイのパッケージを手にする山崎さん
モットーは「温故創新」

 本学卒業後も引き続き、山崎さんは同じ人形メーカーで職人たちと働き、人材マネジメントを通して商売の本質を吸収し続けた。計5年間その会社で修業した後、平成13 年に春華堂入社、そして同29年に代表取締役社長に就任した。「扱うものが人形であろうと菓子であろうと商売の本質は同じだと、大学時代の経験を通じて実感することができた」と語る。


 春華堂では今でも、うなぎパイの製造は手作りにこだわり、職人が生地を手でこねるところから始まる。だからこそ現場で働く職人たちの声を聞きながら、働きやすい環境作りを意識している。その力がついたのは間違いなく修業時代で、その縁をつくってくれたのが国士舘大学だった。そして、曾祖父の代から地域密着で商いをしてきた家業で経営に携わる今、人との縁を大切にするという商売の本質を学んだ国士舘の日々が生きている。
「当社は地元の名産品をモチーフにした菓子を通じて浜松の皆様に愛され、育ててもらった。その恩返しを多様な形でしていきたい。うなぎパイという伝統は大切にしながらも、もともとの和菓子部門、そして新ブランドの洋菓子部門も合わせた三本柱を強固にするという長期的な目標に向かっています」。

 

 モットーは「温故創新(おんこそうしん)」だと言う。故きを温ねて新しきを“創”る、というその言葉は、100年以上続く老舗和菓子店だからこその重みがある。
 若くして伝統ある老舗を任された山崎さんは、事業体としての本質は変えないものの業務形態は環境に応じて柔軟に適応し、その結果として事業を拡大してきた。これまで積み重ねてきた信頼・ブランドを守りながらも、時に大胆な「攻め」の舵取りをする山崎さんの経営哲学には、多感な時期を本学で過ごした経験が確かに息づいている。

プロフィール

名前:山崎 貴裕(やまざき・たかひろ)

 

生年月日:1974年1月25日生まれ(46歳)
出身学部:政経学部二部(1998年卒業)
出身地:静岡県浜松市

 

有限会社春華堂 代表取締役社長
株式会社うなぎパイ本舗 代表取締役社長

 

・浜松のお菓子処 春華堂

https://www.shunkado.co.jp

 

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