21世紀アジア学部

21世紀アジア学部の鈴木敦子ゼミは、9月7日から11日にかけて「フィリピンの子どもたちの未来のために！『Smile』を届けるスポーツプログラム」を実施しました。

本活動は、平成21年の大規模台風で被災したフィリピン・ラグナ州のコミュニティを対象に、救急処置指導やスポーツ用品の寄付など多角的な支援をするもので、現地のＮＰＯ団体と協力し、子どもたちに安全なスポーツ環境を提供することを目的として活動を行いました。

現地では、経済的に厳しい状況にある国々でもボール一つあれば楽しむことができ、貧困地域や被災地においても広く普及している競技であることからサッカーの教室を行いました。その他にも、スポーツ時のけがや事故が発生した際に適切な対処ができるスキルを学ぶSFR（Sports First Responder）講習を行いました。

フィリピンは大型台風での被災が幾度もあり、それをきっかけに生活環境すら復旧しない現状があります。このような背景から、安全なスポーツ環境を提供する意義は大きく、本プログラムの提供が安全かつ健全なスポーツ環境を構築する一助となりました。

本活動で、鈴木ゼミはクラウドファンディングにも挑戦し、計７万円の資金を集め活動費を補ったほか、日本で収集したサッカーボールやビブスなどを寄付し、支援物資は子どもたちに手渡されました。

活動に参加した学生は「子ども達のリアクションや一生懸命サッカーに取り組む姿に心を打たれた。今後もスポーツを通じて社会貢献できる活動を継続していきたい」と語りました。

本活動は、アジアの社会的課題に対処するための有用な手段であり、スポーツを通じて貢献することに大きな意義があると考えられ、国士舘大学のスポーツ・教育の強みを生かす絶好の機会となりました。さらに、鈴木ゼミで学ぶアジアの文化や社会に関する知識、ゼミ生の競技スポーツ経験なども最大限に活用された有意義な活動なりました。