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2023年09月25日

文学部考古・日本史学コースによる発掘調査で寺院の建物跡や土器などが発見・出土しました

文学部史学地理学科考古・日本史学コースの選択必修科目「考古学実習Ⅰ~Ⅳ」では、夏と冬の年2回、発掘調査を行っています。考古学を学ぶ学生が、発掘調査を通じ、調査の準備、実施、遺物の取り扱い、調査結果の整理、報告書の作成までを一貫して行うことで、遺跡や遺物が考古学的資料として歴史を物語る素材になる過程を理解する内容で、文学部創設当初から続く伝統的な実習となっています。


今年は8月14日から31日にかけて、茨城県結城市矢畑・上山川の国指定史跡「結城廃寺跡」の発掘調査を行い、同科目を履修する1~4年生と考古学研究室の学生55人が調査に当たりました。担当教員の眞保昌弘教授が茨城県結城市から受託した研究の一環で、長期にわたる発掘調査の一部を本学教員と学生が担うこととなっています。


結城廃寺跡は、畿内的特徴を持つ、東日本への仏教文化の伝播と発展を考えるうえで重要な遺跡とされ、発掘調査が進められています。

今年の調査では、寺院を区画する溝跡や建物跡の調査を行い、新たな建物跡を発見しました。建物の基礎となる基壇と、強固な基盤を作る堀込地業の跡が良好な状態で見つかり、講堂の左右に位置していることから、経蔵か鐘楼とみられます。この配置は畿内の寺院に見られる配置で、東日本では例がないといいます。

さらに、新羅系土器と推定される破片が新たに出土しました。この発見により、奈良時代初頭に朝鮮半島の技術者が同寺造営に協力し、新しい地域づくりに貢献していた可能性が高いことがわかりました。


土器を発掘した及川和也さん(文2年)は、発見の瞬間について「最初はどのような土器か識別できなかったのでそこまでの喜びはなかったが、先生に尋ねたところ新羅系土器で珍しいとのことだった。貴重なものを発見できて非常にうれしく思った」と話し、「実習では、座学だけでは学べない、現場でしか教わることのない道具の使い方や掘り方を学ぶことができた。一人では決してできないことでも、数人で一つの目標に向かって取り組むことで大きな成果を挙げることができる」と実習の成果を語りました。

 

眞保教授は「18日間におよぶ発掘調査では、各調査区に分かれて先輩が指導しながら作業に当たった。出土した土器などを持ち帰り、図面をとる作業などは現在も継続して進めており、一連の調査が地域貢献にもつながっている。実際の発掘調査に関わる貴重な機会を、今後も学生に提供していきたい」と話しました。


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