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2022年10月03日

【箱根駅伝】小川博之新監督が語る新生国士舘(種目:陸上競技部 駅伝)

陸上競技部 駅伝(男子)

年始の風物詩ともなっている東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)。

前回大会では本学陸上競技部 駅伝チームが、先立って開催された予選会を勝ち抜き、6年連続50回目の出場を果たしました。本戦では期待されていたシード権には届きませんでしたが、最後まで襷をつなぎ総合15位の成績を収めています。
今年4月からは、本学を箱根連続出場に導いた添田正美前監督から引き継ぐかたちで、2020年より助監督を務めていた小川博之監督が就任。新生・国士舘駅伝チームとしてスタートを切りました。

前回、箱根路で青赤の襷をつないだ選手らの半数が卒業し、まさに変革の年を駆け抜けている駅伝チーム。10月15日に控えた第99回予選会(本戦は2023年1月2・3日)に向けてラストスパートをかける小川新監督に、今とこれからのビジョンを聞きました。

<2022年9月21日取材・多摩キャンパス 陸上競技場>
陸上競技場での練習を見守る小川監督陸上競技場での練習を見守る小川監督

──新監督として、今年はどんなチーム作りを目指していますか。

今年の本学駅伝チームは、「育成と挑戦」をテーマにしています。
昨年度は、箱根を走った10人のうち5人が4年生でした。彼ら主力メンバーが抜けたこと、私が監督に就任して留学生を含めたチーム全体も新しい体制になったことで、「新生国士舘」として新しい時代を作っていこうという意識が強くあります。

──具体的にはどんな取り組みでしょうか。

間近に控えた予選会(第99回東京箱根間往復大学駅伝競走予選会)もそうですが、本戦で戦える力をつけるためにも、留学生以外で1、2人はエースになれる選手を作りたい。
そのために、ケニア人留学生のピーター・カマウ(21アジア2年)と切磋琢磨できる選手育成も進めており、春からはその実力をつけてきた選手も何人かいます。また、今年は例年になく有望な1年生の入学もあり、その中にはすでに予選会に絡んでくれそうな選手もいます。
そういった意味も含め、今年は育成を主軸にしながらも、全体を通して新たな挑戦の年にしていければと思っています。

──実業団でも監督やコーチを務められていた小川監督ですが、指導方針について聞かせてください。

これまでの経験から、選手個々への声かけには気を配っています。ただ教えるのではなく、伝え方を工夫して選手のやる気と主体性を引き出すことが、競技の向上にもつながると考えています。

具体的な取り組みとして、1年生から4年生まで縦割り班を組み、各チームで設定タイムやその達成にはどんな練習が必要か考え、話し合って実行するプロセスを作っています。育成の観点からも、このチームビルディングには意義を感じています。

──選手の主体性を大事にされているということでしょうか。

長距離の選手には、学ぶ力が特に重要です。練習メニューや大会前の準備、フォームの調整など、もちろんこちらも教えますが、自分からいかに能動的に学ぶか、必要な練習を選手らが自分の考えで取り入れてものにしていくかというプロセスを経ることで、4年間に大きな差がつきます。
陸上競技の中でも、走る距離が長くなればなるほど、性格や考え方が結果に影響する部分が非常に大きいと感じます。長距離は地味な運動ですので、泥くさく地道に練習を積み重ねていかないと20㎞以上の距離はなかなかものにできません。

──先ほど「エースになれる選手を」という言葉もありましたが、今年の注目選手は。

箱根の前回大会で9区を走った綱島辰弥(体育4年)は、その自覚が芽生えていると思います。前回は区間順位を14位から6位まで押し上げる走りを見せましたが、今年はさらに強くなっています。性格は一言でいうと真面目。派手さはないけど地道にコツコツ練習を積み重ねる姿は、チームの手本になっていますね。

3年生では、前々回に1年生で1区、前回8区を走った山本龍神(体育3年)でしょうか。試合ではなかなか結果が出せない状態が続いていますが、ここを打破できれば素晴らしい走りが期待できるはずです。

同学年の山本雷我(体育3年)は前回5区を走りました。今年も5区を視野に入れているだけあって登りしか見ていない。練習スタイルも我が道を行っていますし、いい意味で我の強い選手です。

──10月には、第99回箱根駅伝の予選会が迫ってきます。

今年の予選会の目標は「7位を確実に」。これは4年生を中心とした選手らが設定しました。慎重な性格がそのまま出ていますね(笑)。現実的な目標ではありますが、通過圏内ギリギリで争う可能性も多分にあると思っています。

私たちは個人の実力だけでタイムが獲れるチームではないので、まず予選会通過を目標にした戦略で臨みます。昨年の予選会では、事前に決めていた目標タイムがありましたが、当日は気候的な悪条件が重なり後半で失速してしまう事態が起きました。今年は選手らが夏合宿で話し合い、その反省点を踏まえて悪条件だった場合の対応策を立てていました。

──予選通過後には、どんな準備を行っていくのでしょうか。

単独走の練習に焦点を絞っていくことになります。本学の場合、予選会では集団走でタイムを稼ぎ、本戦は単独走というように走り方を変える必要があるのが大きなポイントです。特に箱根はコースにも特徴がありますので、それに適応した走り方を熟知する必要があります。

ここから本戦に向けて調子を上げていく調整力も必要ですが、やはり選手のメンタル面は結果に大きく関わってきます。練習ごとに一喜一憂するのではなく、今日の練習で思うような結果が出なかったら次はどうするか、選手それぞれが考えて地道にこなしていく、その積み重ねがすべてだと思っています。
箱根のような大舞台でも、自分はここまでやってきたのだからあとは力を発揮するだけ、周りは関係ないとブレることなく自身と向き合えるメンタルを手にできれば、強豪校にも立ち向かえます。

──成長を続ける国士舘駅伝チームとして、今後の長いスパンでの目標を教えてください。

中長期的なものとしては、今の1年生が4年生になる頃までのシード権獲得です。
今の上級生には、選手・人間として後輩の手本になれる素質を持った選手が多くいます。私たち指導者が、彼らが目標達成に向けて自分で考え実行できるように導くことで、選手主導で強いチームが生まれるよう促し、その意識が後輩に受け継がれれば、よい連鎖が起こりさらに成長します。
数年以内のシード権獲得を見据えて、そういったサイクルを作れるよう、選手目線でのコミュニケーションを大事にしながらチーム作りを進めていきます。

プロフィール

名前:小川 博之(おがわ・ひろゆき)

国士舘大学 陸上競技部 駅伝監督

生年月日:1978年6月17日生まれ(44歳)
出身地:福島県

 

 

◆国士舘大学陸上競技部選手としての成績

1999年 第78回関東インカレ男子1部 5000m 優勝

1999年   第20回ユニバーシアード競技大会

    (現ワールドユニバーシティゲームズ) 10000m 5位入賞

 

◆略歴

2001年 国士舘大学体育学部 卒業

     卒業後は2012年まで実業団の選手として活躍

2010年 国士舘大学陸上競技部(駅伝)ヘッドコーチ

2013年 三井住友海上陸上部(実業団)コーチ

2017年 サンベルクス陸上部(実業団)監督

2020年 国士舘大学陸上競技部(駅伝)助監督

2022年 国士舘大学陸上競技部(駅伝)監督

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