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2020年02月17日

【目指せ!国士舘から世界へ⑫】友清光選手インタビュー(種目:柔道)

柔道部(男子)

2019年、柔道81kg級で頭角を現した友清光選手(体育学部3年)。国内外の強豪選手と相まみえ、ユニバーシアード優勝、講道館杯優勝など数々のタイトルを手にしました。

高校柔道の締めくくりをインターハイ1回戦で終えた時、「このままではまずい」と窮地に立った友清選手は、どのような転換期を迎え、これからは何を目指すのでしょうか。インタビューを通して、その素顔に迫りました。

<2019年12月3日取材・多摩キャンパス柔道場>

――柔道はいつから?

3歳のころに母から「柔道をしてみる?」と勧められたときです。そのときは何も考えず返事をし、福岡県の道場から私の柔道人生が始まりました。姉が2人いますが、私が最初に柔道を始めましたね。母には私に柔道を勧めた理由を直接聞いていませんが、おそらく“男の子だから”という思いがあったのかもしれません。

――小学校と中学校はどんな子でしたか。

小学生のときは、友だちと遊ぶことが好きすぎて、柔道を辞めることを母に相談したくらいです。その際、「辞めるなら自分で先生に伝えなさい」と言われましたが、先生に言えずそのまま通い続けました。中学校では、柔道部がなかったことから、地域の柔道場に通っていました。

――当時あこがれた選手は。

2004年のアテネオリンピックで柔道男子60kg級の野村忠宏さんが3連覇したときが強く印象に残っていて、それから野村さんの柔道を真似するようになりました。

――高校生活はどうでしたか。

福岡の大牟田高校に進学してからは、より柔道漬けの日々になりました。朝練から始まり、放課後の練習、寮に戻ったら道着の洗濯という毎日です。高校柔道の成績は、団体戦で全国3位です。しかし、私はチームにあまり貢献できていません。個人では2回インターハイに出場しましたが、どちらも1回戦負けで、全国では未勝利でした。高校最後の試合を終えたとき、「このままではまずい」と思い、大学での活躍を誓いました。

――国士舘に進学した理由は?

高校の監督とコーチが国士舘出身ということや、多くの先輩が本学に進学していたからです。本学には、たくさんの選手が出稽古で出入りしているので、より自分が成長できると考えました。

――練習はどうですか。

高校の柔道は、監督が指示する練習をひたすらに取り組みますが、大学では、やるべきことを自分で考えなければなりません。成長する、しないも自分次第。そこが大変なところです。練習相手も自分の課題に合わせて選びます。私は81kg級の中でも身長が172cmと低いので、大柄な選手と組むことが多いです。

――躍進のきっかけは。

おそらく1年のときに臨んだ全日本ジュニアでの優勝ではないでしょうか。この大会は「優勝しないと今後の柔道人生で後がない」と思って出場しました。さらに、続く世界ジュニアでは新たな目標を得ました。これまで憧れだった「日本代表」となり「国際大会」に出場できたのです。満足のいく結果ではありませんでしたが、「国際大会で活躍すること」が新たな目標になった大会でした。

――これからの目標は。

団体としては、全日本大学の無差別と体重別の優勝です。個人としては国際大会に出場して勝ち続けることです。将来的にはオリンピックや世界選手権に出場して活躍したいです。これまで私はノーマークの存在だったから勝てたのだと思います。本番はここから。しっかり相手を研究して試合に臨みます。

創立記念式典で行われた、全日本以上の大会で上位成績を収めた選手への表彰(友清選手は右から6人目)創立記念式典で行われた、全日本以上の大会で上位成績を収めた選手への表彰(友清選手は右から6人目)

――大切にしている言葉は。

「コツコツとひたむきに」という言葉を常に意識しています。勝ち続けていても練習を続けないと勝てないし、勝てないときでも辛抱強く練習を続けないといけないからです。結果が出なかった高校生のころに生まれた言葉です。今となっては結果が付いてきたからこそ、あらためて意識しないといけない言葉ですね。

――グランドスラム大阪の感想を。

2019年は講道館杯で3位以内に入り、グランドスラムに出場することが目標でした。ですが、その気持ちが強すぎたのか、グランドスラム1回戦の畳に立ったとき、少し達成感を感じてしまい、その一瞬の気の緩みが試合に響きました。せっかくの大舞台が5位という結果に終わってしまい、家族や友人など応援してくれている方々に申し訳なかったです。しかし、初めて「応援してくれる方々のために勝ちたい」と思えた大会でした。

――応援してくれる人へメッセージを。

本当は一人一人に感謝の言葉を伝えたいですが、それはできないので、柔道で勝って皆さんに恩返しできるように頑張っていきたいと思います。

プロフィール

名前:友清 光(ともきよ・ひかる)

学部:体育学部武道学科

所属:柔道部

生年月日:1998年11月25日(21歳)

出身地:福岡県

出身校:大牟田高校(福岡県)

 

【主な戦績】

◆全日本ジュニア柔道体重別選手権大会(2017年)

男子81㌔級優勝

◆全日本学生柔道体重別選手権大会(2018年)

男子81㌔級優勝

◆全日本学生柔道体重別団体優勝大会(2018年)

団体戦3位

◆アジアパシフィック柔道選手権大会(2019年)

男子81㌔級3位

◆夏季ユニバーシアード(2019年)

柔道競技男子81㌔級優勝

柔道競技団体戦3位

◆講道館杯全日本柔道体重別選手権大会(2019年)

男子81㌔級優勝

◆グランドスラム大阪(2019年)

男子81㌔級5位

◆過去のインタビュー記事はこちらから

「目指せ!国士舘から世界へ」バックナンバー:
https://www.kokushikan.ac.jp/spokon/news/details_13190.html

◆関連記事:

・全日本学生体重別選手権(男子) 81kg級で友清選手が優勝(2018年10月1日)

https://www.kokushikan.ac.jp/spokon/club/judo-m/news/details_12335.html

 

・ユニバーシアード2019 柔道81kg級で友清光選手が金メダル(2019年7月8日)

https://www.kokushikan.ac.jp/spokon/news/details_13448.html

 

・講道館杯全日本体重別 友清光選手が初優勝(2019年11月5日)

https://www.kokushikan.ac.jp/spokon/news/details_14042.html

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