8月3日、東京都北区・JISS(国立科学スポーツセンター)3階新体操専用体育館で、新体操日本代表フェアリージャパンPOLAによる新メーク発表および演技披露会が行われました。本学からは<個人>山田愛乃選手(21ア3年)と<団体>稲木李菜子選手(21ア2年)が日本代表として登場しました。
- 山田選手
前後半に分かれた演技披露では、山田選手が長い手足を活かしたダイナミックかつ表現力豊かな演技を披露し、クラブの演技では「007」のアレンジ曲にのせてクラブを銃に見立てて構えるなど、工夫を凝らした迫力の演技をみせました。
- 稲木選手
一方、団体の稲木選手は見事な同調性と目まぐるしく変わるフォーメーションを華やかかつ迫真の演技で披露。なかでも フープは日本らしさの曲調にアレンジした名曲「ボレロ」を選曲し、忍者や剣を抜くポーズなども取り入れた、こだわりの振り付けとなっていました。
新メーク発表では、テーマである「Japan Beauty 暁(あかつき)メーク」が紹介されました。フェアリージャパンとともに戦う美容エキスパートの中岡弘喜氏は「15メートル先から美しく見えること」を目標に、「崩れない、目力、立体感」の3つを新体操メークの基本コンセプトとし、夜明けを告げる暁の空を照らしはじめる明るい太陽のような「赤」、日本古来から化粧で使われる代表的な色「赤」をまとい世界の舞台でますます光り輝いてもらいたい、という想いを込めて個人・団体それぞれ選手のオーダーを取り入れたメークを施しました。
メーク発表および演技披露会の最後、村田由香里強化本部長は「本日の仕上がりも、個人・団体含めてまだまだな部分はあるが、試合が終わるまでは絶対にあきらめない気持ちで選手と一緒に頑張っている。オリンピックの権利を獲得して帰ってくるためにも、日々練習を頑張り、そして試合では自分たちの演技をやりきること、それに尽きる。最後まで粘り強くみんな一丸となって頑張りきるということが一番の近道だと思っている」と述べました。
世界選手権は8月23日から27日までスペイン・バレンシアで行われ、選手たちはパリ五輪の出場権をかけて挑みます。パリ五輪出場権は、団体は昨年大会の上位3カ国(ブルガリア、イスラエル、スペイン)を除く、上位5カ国。個人は個人総合の予選14位以内(1カ国最大2名)となっています。
会終了後の山田選手、稲木選手、現在山田選手のコーチを務める本学卒業生の皆川夏穂コーチ(令和2年21世紀アジア学部卒)、そして今世界選手権で審判員を務める本大学新体操部山本里佳監督のコメントは以下の通りです。
◆山田愛乃選手◆
世界選手権では、まずは自分らしく踊ることを目標に、残り少ない日数ですが一日一日を大切に自分が成長したと思えるよう、練習したことを出し切って世界選手権に挑みたいと思います。
今、コンディションは良い状態なので、これを維持して世界選手権までもっていきたいです。
◆稲木李菜子選手◆
世界選手権に向けてチームみんなで同時性を徹底してきたので、世界選手権という大舞台で私たちの演技を見せ切りたいと思っています。日本らしさのある同時性や美しさを本番1本で出し切ってオリンピックの切符を勝ち取りたいと思います。
スペインはすごい暑いと聞いているので、その中で自分たちの状態を維持し、さらに良い状態に持っていけるよう本番を迎えたいです。どんな状況でも自分のベストが尽くせるようがんばります。
◆皆川夏穂コーチ◆
私はコーチの立場として選手がベストな状態で試合の本番に立てるように最後までサポートしていくだけなので、選手が自信をもって試合に臨むことが出来るように最後の最後まで練習をしっかり積み重ねてスペインに出発できるように頑張っていきたいと思います。
◆山本里佳監督◆
とにかく、楽しんで、頑張ってもらいたいなと思います。山田さん、稲木さん、皆川さん、どの試合も、もしミスがあったとしてもなかったとしても、毎回自分が良かったと思えて、そしてそれが心に残る試合であれば、私は幸せだと思っています。