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2019年06月28日

「柔道形」で世界を目指す浅野日月・華月姉妹ペアに聞く

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柔道といえば、ほとんどの人が連想するのは「組手(競技柔道)」ですが、演武で技の正確さやスピードなどを競う「形(かた)」も近年、世界中で注目を浴びています。
競技柔道では古くから知名度を誇る本学ですが、形の分野でも世界を目指す姉妹が本学に在籍しています。昨年10月の全日本柔道形競技大会で初出場ながら3位入賞した姉妹ペア、浅野日月選手(ひづき、21ア3年)と華月選手(かづき、政経1年)に取材しました。

<2019年5月28日取材>

――形を始めたきっかけは何ですか。

姉・日月(ひづき) 小学6年生の時に、地元の柔道場で先輩たちが次々と投げる姿を見て憧れ、「私も戦いたい」と思ったのが柔道を始めたきっかけです。最初は組手から習い始めました。

妹・華月(かづき) 私もその半年後、小学4年生から組手を始めました。地元の岐阜県高山市は柔道の形が盛んな地域で、通っていた道場もレベルの高い選手が多く、形に触れる機会が普通より多かったと思います。そんな中、道場の先輩の姉妹ペアが世界形選手権大会で優勝したのです。その先輩の演技を間近で見たり、世界大会の話を直接聞いたりするうち、次第に形に惹かれていきました。姉が中学3年、私が1年の時に二人でペアを組んで大会に出始めました。

 

――それからは柔道形ひとすじでしたか。

姉・日月 二人とも同じ高校に進んだのですが、その学校に柔道部はありませんでした。ただ、それが理由で柔道を辞めてしまうのが嫌だったのと、形なら自分たちでもできると思ったので、引き続き道場の先輩方から形を習いながら、大会に参加していました。

――その後、二人とも国士舘大学に進学します。

姉・日月 国士舘を選んだ理由は大きく二つあります。一つは、海外留学ができる21世紀アジア学部に興味があったため。もう一つは、やはり柔道の名門だからです。大学で形の指導が受けられるとは思っていませんでしたが、実際には大会の合宿で大学OBの方から声をかけてもらい、形の指導をして頂くという機会に恵まれました。また、形の強化選手には大学の先輩方が多く、進学してよかったという思いが強くあります。

――華月さんが政経学部を選んだ理由は。

妹・華月 私には、警察官になるという明確な夢があるので、その実現に少しでも近づくため政経学部に入りました。

――日月さんが先に上京した二年間は、どのように練習したのですか。

妹・華月 月に一度は二人で練習するため、私が高速バスに乗って地元から東京に通っていました。この4月から同居を始めたので、いつでも練習ができるようになりました。

――大学生活はどうですか。

姉・日月 21世紀アジア学部には海外からの留学生がたくさんいて、友達も多いです。今年の2月には短期留学でタイに行きましたし、今は国際ボランティアの授業をとっているので、ボランティアでも海外に行きたいと思っています。世界の全部の国に行くのが夢です。

華月さん 私は警察官が目標ですが、やはり大学在学中に海外留学したいです。まだ入学したばかりですが、柔道とは全く違うサークルにも入って、今しかできないことに取り組んでいます。姉と同居して家事分担も楽しいです。

 

――気分転換には何をしていますか。

姉・日月 小学生のころから欧米の映画や音楽が大好きだったので、今でも時間を見つけて楽しんでいます。試合の前には好きな洋楽を聞いて気持ちを高めるのが習慣になっていますね。形の試合は、闘志を燃やすというよりも平常心で綺麗に技を決めるものですが、自分の状態を良くするお守りのような存在になっています。

――柔道形の魅力を教えてください。

妹・華月 形の中にも種類があり、私たちは「柔の形」を専門にしています。柔の形とは簡単に言えば、スローモーションで技を仕掛けるもので、背負い投げでは相方をゆっくり担ぎます。相方をたたきつけたりはせず、静かな空気が流れます。そのため、家の中で練習することもあります。大会に出るとベテランの方の年齢層は高いので、現役を長く続けたい方にもお勧めです。たとえ姉が海外在住になったとしても、動画を送り合うことで続けることはできますよ。

姉・日月 私たちの「柔の形」は、体のしなやかさや美しさなどが重視されます。一方で、個別の技を磨き上げて極めていくタイプの形もあるので、生涯かけて柔道と取り組みたい方には向いています。

――今後の目標、夢は何ですか。

妹・華月 10月の全日本に向けた予選が7月にあるので、まずはそこに向けて練習量を増やしているところです。全日本で優勝すれば、その先にはアジア大会、世界大会があります。今はまだまだですが、いずれ必ず世界で通用する選手になりたいです。

姉・日月 形は現役時代が長いので、働きながらでも続けられる点が良いですね。私は、勝負にはこだわりながらも、やはり楽しむという原点を大切にしたいです。ここまで柔道を続けられたのは楽しかったからですし、形は採点で勝負が決まるからこそ、そこに左右され過ぎずに自分たちなりの形を極めたいです。

プロフィール

◆<姉・日月さん=写真右>

名前:浅野 日月(あさの・ひづき)

学部:21世紀アジア学部3年

生年月日:1998年4月24日生まれ(21歳)

出身地:岐阜県

出身校:斐太高校(岐阜県)

 

 

◆<妹・華月さん=写真左>

名前:浅野 華月(あさの・かづき)

学部:政経学部1年

生年月日:2000年5月11日生まれ(19歳)

出身地:岐阜県

出身校:斐太高校(岐阜県)

 

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全日本柔道形競技大会 浅野日月・華月ペアが3位入賞

https://www.kokushikan.ac.jp/spokon/news/details_14025.html

 

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