理工学部

4月11日、理工学部建築学系3年選択必修科目である「建築施工管理」で、東京大学医学部附属病院の廣瀬佳代医師による講義が行われました。講義内容は、建築性能とインテグラル型のものづくりを主題に、病院内の臨床事例について解説しました。

まず、授業の担当教員である位田達哉准教授が廣瀬医師を紹介し、なぜ医師が建築学系の授業で講義するのかについて「医師から見た専門的な建築構造について、デザインの設計だけでなく構造・環境設計や材料選定とその構法・施工法といったエンジニアリングとしての広い視野を持って講義を聞いてほしい」と説明をし、廣瀬医師による講義がはじまりました。

廣瀬医師は自己紹介ののち、病院入口から手術室、カンファレンスルームなどの作りや配置について、なぜそのような構造になったのか、安全面や衛生面、利便性などの特性や、医療従事者・患者双方の視点から解説。廣瀬医師は解説の中で、これまでの経験から得た具体的なエピソードを織り交ぜながら講義を進め、「皆さんがもし将来病院を設計する機会があれば、私のアイデアもぜひ取り入れて」とリクエストが出る場面もありました。廣瀬医師は、終始学生にわかりやすい言葉を用いて解説し、学生らは集中を切らせることなく講義に耳を傾けていました。