地域連携・社会貢献推進センター

東京都目黒区の目黒通りI.I.P（活き活きプロジェクト）主催、大鳥前元競馬場通り商店街振興組合の協力による地域活性化イベント「目黒マルシェVol.10」が、11月3・4日の2日間、目黒区で開催されました。4日、本学政経学部・古坂正人ゼミナールの学生7人が、埼玉県八潮市にある株式会社Allzが運営する多機能型施設介護／就労継続支援B型「ONE & ONLY」のオリジナルのハンドメイドバッグや雑貨などを販売しました。

「目黒マルシェ」は、目黒区の大鳥前元競馬場通り商店街振興組合の理事であり、目黒通りI.I.P代表のヤマモトタケシ氏が、目黒通りの通称「インテリアストリート」で、「ワクワク」する場所をつくり目黒通りの活性化や地元商店街の発展に寄与したいという思いから、2017年に開始し、今回で10回目になる地域活性化イベントです。行動公共政策を学ぶ古坂ゼミナールでは、目黒マルシェに過去2回参加しています。前回の4月29日開催の目黒マルシェVol.9では、学生たちが受付や清掃活動などの学生ボランティアとして参加していましたが、今回は出店側での参加となりました。

目黒マルシェVol.10における古坂ゼミ出店の目的は、大学・企業間連携による福祉力の向上です。出店のきっかけは、古坂ゼミの学生たちが、本学と包括的連携協定を締結している八潮市との連携事業「社会連携プレゼンテーション大会」の内容を検討しているなかで、八潮市の障がい福祉サービス事業所「ONE & ONLY」の運営主体である株式会社Allz（代表取締役：古庄政成氏）へ現地調査に行ったことでした。現地調査により、学生たちは障がい福祉や就労の現状や課題などを確認することができ、未来の福祉につながる学びを実践できないかと考え、「ONE & ONLY」のオリジナル商品を展示販売することになりました。学生たちは、目黒マルシェの出店時の来場者や消費者等の行動分析を通じて、人々の福祉力を促進するような政策を考えています。

• イベントに参加した学生のコメント

今回は出店側で参加させていただきました。3連休中日ということもあり、小さいお子さんをはじめ友達同士、年配の方など年齢を問わず多くの方が来場されていました。私たちは、幅広い人たちを巻き込みながら福祉力の向上を目指していく方法を模索しました。連日、目黒マルシェ主催者のヤマモトさんやONE＆ONLYを運営されている株式会社Allzの古庄さん、古坂先生にもアドバイスや協力をいただきながら、販売方法などを試行錯誤しながら考え当日を迎えました。初めての試みでしたので、全ゼミ生が不安の中でスタートしたプロジェクトでした。しかし、ガチャガチャという子ども心をくすぐる工夫などをしたことにより、障がい者の方の支援をしたい大人や小さいお子さまにも商品を手に取っていただくことができ、多くの方にONE＆ONLYや障がい者の方が心をこめて作った商品の魅力をお伝えすることができたのではないかと思っています。今後も微力ではありますが、こうした魅力を発信できればと思っています。（根岸さん・3年）

今回の出店における調査研究の内容は、11月28日に八潮メセナで開催される「第5回社会連携プレゼンテーション大会」にて発表される予定です。