本学は、今年8月に発生した令和8年千葉豪雨により被害を受けた復旧支援活動として、9月14・16・18日の3日間で学生ボランティアを派遣しました。
参加したのは、「防災リーダー養成論・同実習」の授業履修生や防災士の資格を取得した学生ら18人で、体育、政経、文学部、法学部など多くの学部から有志で参加者が集まりました。3日間のボランティアでは、防災・救急救助総合研究所の教員が帯同し、一般財団法人日本笑顔プロジェクトさまとの連携のもとで被災地で精力的にボランティア活動を行いました。
住宅敷地内での土砂整備(市原市・東金市)
9月14日のボランティアでは、豪雨によって土砂災害の被害を受けた住宅の復旧作業を行いました。支援現場では、豪雨の影響によって隣接する崖からの土砂や流木の堆積が確認されており、数日前からの日本笑顔プロジェクトさまの支援が行われていました。支援により、土砂撤去や崖からの崩落防止策などはとられていたものの、連日の雨により土砂は多くの水を含みぬかるんでいる状況で、いまだ支援が必要な状況の中で本学ボランティアが協力しました。
当日は、久しぶりの晴天による炎天下での作業となる中、学生らは、スコップを用いた土砂の撤去作業、被害拡大防止のための水路作り等を行いました。また、本学で取得可能な「小型車両系建設機械(整地等)」の資格を有する学生らは、実際に小型重機を操作して土砂の撤去および整地作業に尽力しました。参加学生らにとっては、資格取得後に実際の現場で活動するのは初めてで、慣れない実践作業に苦戦しながらもアドバイスを受けながら奮闘し、学内で身につけた知識や技能を実際の被災地での支援に生かす貴重な機会となりました。
.webp)
.webp)
.webp)
.webp)
午前中から始まった作業は、14時ごろに完了し、支援現場の庭は当初とは見違えるほどきれいに整備されました。
その後、東金市の現場に移動し、洪水による住宅への侵入防止のための土のうづくり等を行い、この日のボランティアは終了しました。
.webp)
.webp)
.webp)
.webp)
活動期間中には雨が降り続く日もあり、斜面の再崩落や倒木などの危険が確認された現場では作業を見合わせました。その際には、活動拠点で重機を使用した砕石の整地作業や、被災した住宅の排水状況を確認し、排水路を調整するなど、天候や現場の状況に応じた活動を行いました。
災害現場では、予定していた作業を進めることだけでなく、刻々と変化する状況を確認し、危険がある場合には作業を中止するなど、安全を最優先に判断することが求められます。学生たちにとって、復旧作業の技術だけでなく、災害現場で活動する上での安全管理や状況判断について実践的に学ぶ機会となりました。
参加学生の声
以前、令和6年能登半島地震に参加して、被災者の方々の状況を目の当たりにし「被災地で苦しんでいる方の力になりたい」と考えるようになり今回のボランティアにも参加しました。気温も暑くて肉体的にはハードでしたが、自分の頑張りで被災者の方が笑顔になってくださるのが最大のよろこびです(体育学部スポーツ医科学科3年)
今回初めて災害ボランティアに参加しましたが、重機と手作業による土砂崩れの整地作業・応急処置作業など幅広い支援に触れることができました。私は以前に重機講習で資格取得をしており、そこで身に着けた操縦のスキルや安全に対する意識などを今回初めて実際の現場で発揮できたと思っています。また、重機と手作業の両方の作業を行ったことで、それぞれの利点を感じられ効率よく作業を進めることができました。そして、住民の方からの感謝の言葉や作業の成果で多くのやりがいを感じられる活動となりました。千葉県は度重なる豪雨で被害が拡大しています。今後も自分の持っているスキルを活かし、ボランティア活動に参加していきたいと考えています。(政経学部4年)※3日間全ての活動に参加
ボランティアに興味がありましたが、遠方のため参加することができていませんでしたが、ようやく参加することができました。もちろん、活動中には大変な部分もありましたが、誰かのために行動する貴重な経験ができました。学部での学びやゼミ・研究活動にも生かしていきたいです(文学部教育学科地理環境コース2年)
防災・救急救助総合研究所 浅倉大地講師のコメント
今回の活動では、日本笑顔プロジェクトの皆さまと連携しながら、重機を使った作業と学生による手作業を組み合わせて活動しました。特に、大学で小型重機の資格を取得した学生が、初めて実際の災害現場でその技能を生かして活動できたことは、大きな成果だったと感じています。一方で、小型重機を使うこと自体が災害支援の目的ではありません。あくまで、被災された方の困りごとを解決するための一つの手段です。ただ、支援に使える手段が増えれば、それだけ対応できる活動の幅も広がり、より多くの被災者の困りごとに応えられるようになります。学生たちには、重機を扱う技術だけでなく、それをどのような場面で、誰のために生かすのかを考えながら、今後の災害支援活動につなげてもらいたいと思います
.webp)
本学では、防災・救急救助総合研究所を中心に、災害時に被災地で活動できる人材の育成と被災地域への支援に取り組んでいます。
今後も現地の状況や支援ニーズを確認しながら、関係機関や卒業生などと連携し、必要な支援について検討していきます。
■関連リンク
防災への取り組み(学校法人国士舘サイト)