8月1日から11日にかけて、本学の喜熨斗智也教授(体育学部スポーツ医科学科)および石﨑貴准教授(防災・救急救助総合研究所)がカンボジアへ渡航し、病院前救急医療体制や消防に関する現状調査および教育研修を実施しました。
本学は長年にわたり、カンボジアにおける病院前救急医療体制に関する国際協力を実施してきました。現在は、現地の医師を中心とした自立的な運営へと移行しつつあります。今回の渡航は、これまでの支援が現地にどの程度定着しているかを確認するとともに、日本のODA(政府開発援助)によりカンボジア内務省に救急車両が新たに配置されたことに伴い、人材育成に関する協力要請を受けたことから、救急隊向けの研修も併せて実施しました。
医療機関の現状調査
カンボジアの国立病院等を訪問し、救急搬送や人員配置、教育体制に関するヒアリングを行いました。本学教員が育成した現地指導者が中心となり、国内の救急体制整備や人材育成に大きく貢献しているという成果が確認されました。一方で、通報から出動までの通信指令システムの整備やデータ管理(レジストリ)、救急車の維持管理といった新たな課題も浮き彫りになりました。
カンボジア内務省への救急隊研修
カンボジア内務省警察消防救助局において、日本のODA(政府開発援助)で供与された救急車両を活用しながら、内務省職員や消防ボランティアに対する研修を実施し、災害現場から傷病者を安全・確実・迅速に医療機関へ搬送するための訓練等を実施しました。
プノンペン市消防本部の現状調査
プノンペン市消防本部を訪問し、消防体制、消防車両・資器材、人材開発等に関するヒアリングを行いました。消防職員の知識・技術レベル向上、車両・資器材管理を担う人材育成などが不可欠であることが示唆されました。
本学教員との協働により、カンボジアの病院前救急医療体制は着実に進展しています。今後も、教育プログラムの標準化、指導者育成、通信指令システムの構築など、カンボジアを含む諸外国の救急医療や消防体制の発展に貢献してまいります。
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