日本とエジプト政府間で2016年に締結された「エジプト・日本教育パートナーシップ(EJEP)」のもと、エジプトと本学が2018年より業務委託契約を結ぶ「病院前救急医療研修プログラム」が、第9期生にあたる研修生を迎え、日本における病院前救急医療とその指導法についての研修が本学多摩南野キャンパスを拠点に行われています。
このプログラムは約40日間の研修期間が設けられ、本学防災・救急救助総合研究所が研修を担当し、講義・実習のほか医療機関への視察や現場実習、本学を含む救急救命士養成機関の見学など、フィールドワークも多く取り入れた実践的な内容となっています。
研修生は、日本で得た知識をエジプトに持ち帰り、救急救命士の育成・指導ができるよう日々研さんを積んでいます。
開校式
10月27日、世田谷キャンパスで開校式が実施され、エジプトより来日した救急医療に携わる救急救命士10人と関係者、そして本学防災・救急救助総合研究所の教職員が出席しました。
式は植田広樹教授の司会で進められ、はじめに田原淳子学長が壇上に立ち、「9期目になる本研修をここ本学で開催できることを非常にうれしく思う。関係各位に感謝申し上げたい」と謝辞を述べた後、本学の教育理念や防災・救急救助総合研究所の成り立ちを紹介。さらに防災・救急救助総合研究所の教員や体育学部スポーツ医科学科の活躍に触れながら本学の救急救命士養成教育について説明し、「本学が誇る救急救命士教育をはじめとした各種教育や、防災に対する取り組みを余すことなく吸収してほしい」と研修生たちへ期待を寄せました。
次に駐日エジプト大使館財務担当官のアムル・エルシェルビニー氏が関係各位に感謝の意を述べ、「本研修ではさまざまなプログラムから知識と技術を得ることが期待できる。帰国後もエジプトでの救急医療システムの発展に貢献できるように学びを深めてほしい」と研修生を歓迎した後、「本研修を通じて、日本とエジプトの関係を強固なものへと昇華させ、より実践的なネットワークを築いてほしい」と期待の言葉を述べました。
その後、同研究所の島崎修次所長は「約2ヶ月の間に病院前救急医療を中心とした日本の救急医療システムを学び、エジプトの救急医療システム構築に貢献できる人材になってほしい。そして、健康に留意しながらさまざまな日本の文化にも触れてほしい」と研修生に歓迎の言葉を贈りました。
最後に、研修生代表としてモハマド・ラマダンさんが「伝統と高い教育水準を誇る国士舘大学で学べることを光栄に思う。帰国後もエジプトの救急医療システムの発展に貢献できるよう本研修で新たな知識と技術を学びたい」とあいさつし、植田教授の閉会の言葉をもって開校式は終了しました。
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実習の様子
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校外研修の様子
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