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2025.09.24

大雨被害の世田谷区へ学生ボランティアを派遣

本学は、9月11日に発生した大雨により被害を受けた世田谷区内の復旧支援活動として、同20日に学生ボランティアを派遣しました。

参加したのは、防災カリキュラム「防災リーダー養成論・同実習」を履修する学生4名。現地では、壁や床の清掃・消毒作業や浸水した家具の整理などに取り組みました。

活動に参加した学生からは、「自分自身が被災すると人を助けに行くことができないので、まずはハザードマップの確認やリスクの少ない地域に住むなど、日頃の備えが大切だと感じました。災害時には助けられる側ではなく、助ける側になりたいです。(飯田創太郎さん・文2年)」
「災害は決して他人事ではないと感じ、今回の活動を通して、改めて災害は起こってほしくないと思いました。(佐藤由宗さん・21ア1年)」と活動を振り返りました。

今回、せたがや災害ボランティアセンターにボランティア活動の依頼をされた家主の深堀さんは、本学学生のボランティア活動に対し「私の信念は百見は一体験にしかずですが、学生のみなさんは、今回の体験がどこかで生きてくるのではないかと思います。 人のため、社会に役立つことをすることは、学生にとっても貴重な体験ですよね」と本学のボランティア活動に関心を寄せました。

活動を統括した防災・救急救助総合研究所の浅倉大地講師は「今回はせたがや災害ボランティアセンターからの依頼を受け、急遽学生を募集しました。被災直後に支援に入ることは、その後の復旧のスピードを大きく左右します。今回は、発災から約1週間と比較的早い段階で支援に入ることができましたが、状況によっては1ヶ月ほど遅れてしまうこともあります。その場合、カビの発生や家財の腐敗が進み、復旧はより困難になります。迅速に動けるのは学生ボランティアの強みであり、今後も地域の方々が安心して暮らせるよう、このような活動を続けていきたいと考えています」と語りました。

本学は、27日にもボランティア活動を控えており、今後も活動を継続していく予定です。

■被災当時の様子(深堀さん提供)

約1メートルの高さまで浸水
ガレージが浸水し、車が浮き上がる

■ボランティア活動の様子

浸水による故障で破棄する家財を運ぶ学生ら
廃棄する家財はガレージに移動し、世田谷区災害廃棄物処理の担当者に受け渡しを行った
壁を丁寧に拭き隅々まで清掃
今回活動に参加した学生と浅倉講師