本学キャリア形成支援センターは7月22日、障がいのある学生を主な対象としたキャリアガイダンスを世田谷キャンパス34号館A207教室で開催し、学生や父母約20人が参加しました。

本ガイダンスは、障がい等のある学生が就職活動への不安を解消することを目的に毎年全学年を対象に実施しているもので、父母の参加も受け付けています。

当日は、障がい者雇用支援サービスを展開する株式会社イフの網野浩義氏が講師を務め、障がい者雇用制度や雇用率の現状、一般雇用との違い、就職活動の具体的な方法などについて説明しました。

網野氏はまず、法令改正による障がい者法定雇用率の引き上げが予定されていることを示し、法定雇用率の引き上げも相まって、大手企業を中心に採用意欲は高まっている現状を紹介しました。また、障がい者雇用について「一昔前は特別な採用方式であったが、企業等の取り組みが浸透しており、価値観も大きく変わっている」と、障がい者雇用が一般化していることを説明しました。

ただし、募集・雇用環境は良くなっているものの、内定を得るには入念な準備が必要と注意を呼びかけ、応募・選考までに準備しておくこととして、自己分析、企業研究、自身の障がいについて紹介する書類の作成の3点をあげました。特に自身の障がいについて紹介する書類の作成に当たっては、「具体的かつ分かりやすく障がい内容を伝えることが必要だが、できないことを書き連ねるのではなく、自身ができるアピールポイントをしっかり盛り込むことが重要」と強調しました。

最後には、「就職活動に当たっては不安も多くあると思うが、キャリア形成支援センターや家族、友人など周りを頼りながら進めてほしい」とエールが送られました。

ガイダンス終了後には、個別相談も実施され、参加者らは不安の解消に繋げていました。