本学キャリア形成支援センター主催の「面接体験セミナー」が12月2日、3日の2日間、世田谷キャンパスで開催され、就職活動を控えた学部3年生、修士1年生約50人が参加しました。

開講式で、石見豊キャリア形成支援センター長は、「就職活動は大変なことが多々ある一方で、さまざまな会社を見たり、社会人の方と接することができるのはもちろん、同年代の学生と競うことができる非常に貴重な機会。満足のいく就職活動を行うためにも、セミナーを通じて大きく成長できることを願っている」と学生を激励しました。その後、講師を務める商社やメーカーなどさまざまな企業の採用担当14人が紹介されました。

セミナーでは2日間にわたり、採用選考で特に重要視されているグループディスカッション・集団面接・個人面接対策を中心に11のグループに分かれ実習を行い、採用担当者が直接指導しました。学生は事前に作成した履歴書をもとに、本番さながらの面接を行い、個人面接・集団面接・グループディスカッションに取り組みました。学生が面接官役となって質問する場面もあり、面接官の目線に立って気づいた良かった点や悪かった点などの気づきを互いにアドバイスしていました。

本セミナーで講師を務めた採用担当者は、各学生に個別にアドバイスを送ることはもちろん、採用担当者ならではの視点としてドアの閉め方や面接時の姿勢、身なりについても指摘しました。採用担当者からは、「当たり障りのない回答だけでは面接官には刺さらない。本音と建前の使い分けが重要」「イレギュラーな質問をされた際に、人間性が大きく出る。自己分析は徹底的にやってほしい」「何かをやった実績ばかりを強調するだけではなく、それらに至った動機やプロセスを分かりやすく伝えると効果的」などのアドバイスが送られました。

参加した学生からは「面接練習を重ねるたびに、受け答えなどで成長を実感でき自信がついた」「グループディスカッションや面接は自分が想像していた以上に上手くできなかった。具体的なアドバイスをもらうことができたので、本番までに改善したい」「良かった点、悪かった点を客観的に知ることができ参加して本当に良かった」「採用担当者がどう思っているかなど、本音を聞くことができ有意義な時間だった」などの感想が聞かれました。

本セミナーは、企業の採用担当者から直接指導を受けることで、自己分析や就職活動に対する意識の高揚を図り、学部を超えた学生同士が交流することでコミュニケーション能力を高めることを目的として毎年秋期に実施しています。キャリア形成支援センターではその他にも年間を通じてさまざまなプログラムを実施しており、学生一人一人の能力や個性にあった、きめ細やかなサポート体制で就職支援を行っています。