図書館情報メディアセンター主催の講演会が12月15日に図書館４階のＡＶホールで開催され、工学部卒業生の佐々木正行氏が講演しました。

佐々木氏は昭和44年、本学工学部を卒業。47年に父から会社を継ぐと同時に社名を佐々木工業と改名し、現在まで43年間、経営者としてものづくりの現場を支えてきました。

講演テーマは「人生一度（中小企業経営四十三年）」。佐々木氏は大学で学んだことや仕事と人間の繋がりなどについて、約40人の参加者を前に熱く語りました。

下請けだけに甘んじず、プレス加工の新たな可能性を探り、息子である現社長と新製品の開発にも意欲的に取り組んでいると話す佐々木氏。常に向上心と探究心を持って挑戦しつづける大切さを説くとともに「良い製品は年長者の経験と若者の新しい発想から生まれる」と、同じ目標に向け職場が一丸となれる環境の整備、社員教育の重要性ついても語りました。「製品は付加価値があれば売れる」と話す佐々木氏は、大学がさらされている少子化問題に触れ「大学も同じ。付加価値をつければ人は集まる。教職員の皆さんにはぜひ頑張って欲しい」と激励し、母校の発展に期待を寄せました。