2022年04月01日
イラク古代文化研究所は21世紀アジア学部附属研究所となりました
本学は3月31日をもって本学附置研究所であるイラク古代文化研究所を廃止し、4月1日付で21世紀アジア学部附属の研究所となりました。
イラク古代文化研究所は、イラクを中心としたユーラシアの古代文化の解明を研究目的として昭和51年に開設。メソポタミア考古学が専門の故藤井秀夫名誉教授が、当時同国の要請を受けて行った遺跡調査で数々の資料を発見し世界的に注目を集めたことから、本学は研究所を開設、藤井教授が初代所長に就きました。 その後も発掘調査や研究成果をまとめた『ラーフィダーン』出版など海外の学会からも高い評価を受ける中、湾岸危機、イラク戦争などにより調査の中断を余儀なくされました。 近年はシリア、ヨルダン、イラン、キルギスタンなどで現地調査を実施するほか、文化遺産が危機に瀕するイラクやシリアを対象に復興支援するユネスコの事業にも積極的に協力してきました。
古代オリエント学者で中近東文化センター初代総裁の三笠宮崇仁親王殿下との学術的な交流も深く、昭和57年に同研究所をご訪問され視察されています。
今後は、21世紀アジア学部附属の研究所として研究成果を教育活動へ還元してまいります。