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遺跡保存への協力

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世界各地で多くの遺跡の発掘調査が行われ、重要な考古学的知見が得られています。しかし、発掘された貴重な遺跡の保存は必ずしも充分とはいえないのが実状です。永く地中に埋もれ保存されてきた遺跡は、発掘直後から急速に劣化し、崩壊、消滅の危機にさらされています。これらの遺跡を保存し、文化遺産として活用しつつ後世に伝えていくかは、現在に生きる我々の重要な責務の一つとなっています。

 

単純に保存の観点だけからみれば、発掘した遺跡をそのまま再び埋め戻すのが最適の方法であり、更に言えば、そもそも発掘しないのが最善の保存方法ということになります。しかし、文化遺産は、その存在が認識され、評価され、人類の貴重な財産として共有されることによって、初めてその価値を有すると考えるべきであり、遺跡を発掘調査、研究して人類の歴史を解明し、また遺跡を広く人々に公開して活用することは、人類の文化活動そのものということができます。

 

イラク古代文化研究所では、イラクに限らず、世界の遺跡の保存、修復、整備、活用に貢献するために、国内外の関係機関と協力し現地における実証的な調査研究を行っています。

 

遺跡保存への協力

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