演劇形式でわかりやすく法律を学ぶ第25回「模擬裁判」が開催されました。

 国士舘大学の法学部には、「国士舘大学法学会」という組織があります。この法学会が隔年ごとに「法律討論会」と「模擬裁判」を開きます。2008年は裁判員制度の施行が近いということもあり、「第25回模擬裁判 テーマ:新制度における裁判員の役割とは」が行われました。

 模擬裁判は、法学部の有志の学生によって、教員の指導のもとに行われます。学生が裁判官・裁判員、検察官、弁護人などの司法関係者や、事件当事者、関係者として演技をし、実際の裁判過程の流れを演劇形式で再現します。シナリオの作成から、演出、演技まで、すべて学生の手によって行われます。

 今回はテーマとして、いま話題の「裁判員制度」を取り上げました。ある架空の傷害致死事件が起きたことを想定し、それに基づいて行われる裁判を上演することで、「裁判員制度とは何か?」「新制度における裁判員の役割は?」という難しい問題を分かりやすく解説していきました。この模擬裁判は12月4日と6日の2回上演され、1回目は新校舎の法廷教室で、2回目は世田谷キャンパスの多目的ホールで一般の方を交えて公開しました。

 企画構成から運営まで、みんなで力を合わせて作りあげていく「模擬裁判」は、法律を学ぶ学生にとって、たいへんいい勉強になります。分かりやすく人に見せるためには、まず自分たちが詳しく内容を理解する必要があるからです。さまざまな困難を克服して、学生たちは今回も見事な模擬裁判を作りあげました。この苦労と成功体験は彼らの大きな財産となり、これからの人生に必ずや役立つことでしょう。