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概要

国士舘史研究年報第8号

平成二八年は、国士舘創立九九年。人間でいえば「白寿」の年であった。いよいよ、国士舘も本年で「百歳」となる。目下、資料室の恒常業務はもちろん、本年刊行予定の『国士舘百年史 通史編』の編纂を、少ない資料室員全員が総力をあげて、専門委員の諸先生とともに進めている最中である。そのような状況の中で、国士舘史研究年報『楓?』も皆様のご支援とご協力によって、第八号を刊行することができた。とくに今号は、「論文」、「思い出の記」の執筆に多くの方々のご協力をいただき、本学にとっても新しい知見を得ることができ、深く感謝する次第である。昨年は、四月に熊本県、一〇月には鳥取県を震源とする大地震が起こるなど、多くの自然災害が日本列島を襲い、改めて地震国日本を認識せざるを得ない年であった。国士舘からも災害救援のため、多くの学生と教職員が現地に赴き、ボランティア活動をおこなった。被災地の復興を心からお祈り申し上げる。一方、八月のブラジルリオデジャネイロオリンピックには、本学学生や卒業生など選手九名が出場し、また、教員四名がスタッフとして参加した。シンクロナイズドスイミング日本代表団体競技では、小俣夏乃さん(体育学部二年)が銅メダルを獲得した。リオ五輪は、日本選手の活躍が目立ったオリンピックであった。『楓?』八号では、ブラジルでの野球、空手道の指導などの普及にあたった国士舘職員の「思い出の記」も掲載した。国士舘は、関東大震災などの自然災害や戦災における校舎喪失に遭いながらも、それを乗り越え発展を遂げ、本年は創立百年を迎える。これまでの先人の努力に敬意を表しつつ、国士舘百年の歩みを記録する編纂事業が、国士舘のアイデンティティの確認とともに、国士舘を共通に理解する「記憶の場」となるよう、われわれも努力せねばならない。 平成二九年三月一五日国士舘史資料室長 佐々 博雄国士舘創立九九年