ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

国士舘史研究年報2016 楓?168ルを誘ってハンを狩りに出かけることにした。竹で作った小さな銛のような道具と懐中電灯を持ち、暗くなってから沼地に入るといつもの啼き声が聞えてくる。マニエルは懐中電灯をパッと蛙に照らすと目眩しの効果か一瞬うごかなくなり、その瞬間に銛で一突きである。何匹が獲りマニエルが慣れた手つきでさばき、皮を剥ぎ粉をまぶし、油で素揚げにしてくれた。そのみてくれとは正反対にフランスでの高級料理のような上品な食感と味で絶品であった。サンパウロ支部での指導業務翌年の一九八四(昭和五九)年にサンパウロ学生会(一九四九年社団法人としてブラジル政府認可)の運営するアルモニア学園から空手道の指導依頼が寄せられ、週二回サンパウロのサンベルナルド・ド・カンポ市にある同学園へ指導に行く事となった。この頃、支部では少しでも採算性を上げるため支部施設の有効活用を最優先課題として検討を重ね、外部の団体に施設を貸し出し施設使用料として収益を上げる事と、武道体育館で空手道・剣道を指導し月謝を徴収する事などを実施した。生徒は主に地元バルゼン・グランデ・パウリスタ市の住民で、約八㎞の道程を週三回通ってきてくれた。支部での空手道と剣道の指導はその後、指導職員が日本へ転勤帰国するまで一〇年以上続いた。その間、日本から四人の空手道師範を講師として招き、全伯から参加者を募り、支部内宿泊施設と武道体育館を使い、支部主催の空手道講習会及び空手道大会を四回開催した。剣道も同様の講習会・大会を開催している。支部の活性化と少しでも収益を上げるため、ベレン支部の施設売却益をサンパウロ支部へ再投資し武道体育館二階にトレーニング機器を導入してウエイトトレーニング、ボディビル、エアロビクス等を合わせた教室を開始し、サンパウロでジムに通い指導教本を取り寄せ、見様見真似で指導に取り組んだ。また、武道体育館にあったレクレーション用具のバドミントンセットをヒントに数組のバドミントンラケットを購入し、武道体育館にあったバレーボールネットを使ってエアロビクスに来ていた空手道生徒の親たちに遊びでやってもらったところ評判が伝わり人気となったことから、正式にバドミントンクラブとして発足させ月謝制とした。正規規格のバドミントンポールとネットを特注で作り、サンパウロのCPBというバドミントンクラブに入会し指導を受け、その内容を受け売りで、そのまま支部で指導した。国士舘バド