ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

国士舘史研究年報2016 楓?166サンパウロ支部サンパウロ支部はサンパウロ市の中心からラッポーゾ・タバレス街道へ入り、四五㎞地点のバルゼン・グランデ・パウリスタ市を左折し、バンデイランテス街道へ入り、三㎞進んだ四八㎞地点のバス停を右折し、舗装されていないカルモ街道を五㎞ほど進んだ回りを農場や別荘地に囲まれた場所にあった。道が空いていればサンパウロの中心から車で一時間半くらいの距離であろうか。カルモ街道は舗装されていない土道で雨が降るとぬかるみ、車の通行は困難を極めることとなり支部を運営していた全期間にわたり大きな障害となった。雨が降ると途中の小川が氾濫し、一時車の通行が出来なくなったり、途中の坂道がぬかるみで普通の車では通行出来なくなることもあり、そのような時は陸の孤島のような状態となる。サンパウロ支部の所在地はサンパウロ州サンロッケ市カルモ区イタコロミー農場五番で土地面積は五九万一三四三㎡、敷地内は四地区に分かれておりABCD地区と呼び管理していた。カルモ街道沿いに正門があり武道体育館まで一本の道が敷地内を貫いていた。正門を入ると最初に広々とした芝生の広がるD地区、下り坂を下りきると左手にシュラスコ施設や遊戯施設がある。D地区を過ぎるとC地区に入り左手にC池、右手に丘、さらに進むと左手にB池があるB地区、突き当たりを左折して少し上り坂を上がるとA地区で、左右に丘が広がり、武道体育館前で道は行き止まりとなり、武道体育館裏手にはA池が佇んでいた。D地区には支部職員用住居D1があり一階建ての4LDKで柴田総長用の部屋、来客用の部屋、須藤磐主事の部屋、支部職員用の部屋と大きな居間があった。外にはプールがあり広々とした芝生の庭が広がっており前の所有者が別荘として建てたものであった。C地区にはC池と道を挟んだ向い側に日本から来た支部職員のための宿泊施設C1と食堂が作られ、日本から派遣されて来る支部職員と現地採用の日本人料理人が住み込んだ。C1の裏手には一〇本以上の柿の木が茂っていた。B地区には合宿用宿泊施設に改築した宿舎B1があり、支部施設を使った合宿利用時の宿泊所となった。四部屋に二段ベッドが合計一二台備え付けられ二四人が宿泊出来、シャワー室・トイレ・食堂・台所があった。B