ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

国士舘史研究年報2016 楓?148て見て回った。自然が描く見事なそして不思議な一大キャンバスであった。その合流地点には淡水イルカが飛び跳ねておりこれにはびっくりしたが、五〇センチもあるナマズが釣れた時にまたびっくり。次は少し上流の奥へ行ってみるとピラニアが釣れ、ピラニア収穫は二匹で、肩を落として帰ってきた。ピラニアはマナウスでは美味しいと言われ、日本ではまずいと聞いていたので食べてみたが、私の味覚が鈍感なのかもしれないが、とても美味しかったことを皆さんに伝えておきたい。ブラジル滞在中のことをいま静かに振り返って見ると、懐かしい想い出が走馬灯のように胸中をよぎる。少年達との別れに幾度か流した熱い涙は、たとえ言葉が通じなくとも真心は通じるものという貴重な体験を得た。日本に居るときに抱いていたブラジルのイメージは現地に行って全く新しく塗り変えられてしまった。人も景色もスケールが大きく、全てを抱擁し尽す。まさに世界一の大河を抱く大国ブラジルである。最後に今回の寄稿に関し、故柴田梵天先生にブラジル行きを命じられ、三か月の体験・経験を与えて頂いたことに心から感謝申し上げたい。先生にこの声がもう一度届くことを願う。また冒頭に申し上げた国士舘史資料室の福原一成氏に寄稿を薦められ、永久に『楓?』に文字として残すことが出来たことを御礼申し上げ、国士舘大学硬式野球部OBの一人がブラジルの地に野球の苗木を植えられたことを誇りに思うとともに、ブラジル人から大選手が出てくることを期待する。マナウス川遊びの船頭と筆者(左)