ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

国士舘史研究年報2016 楓?144上地康夫氏が入っており、稽古に厳しくも愛がある指導で、全生徒さんの人気先生になっていた。この日本語学校の少年野球チームで一か月間、一三歳から一五歳を指導することになった。この選手達には礼儀作法や協調性(チームワーク)、野球をプレーするにあたっての精神面などについて週三回の割合で指導した。基本練習を徹底的に行うことにより、このチームの選手達の技術は、始めて見た時とはずいぶん違って、チームのレベルは見る見るアップし、ご父母から感謝された。特に私が最初に選手に伝えたことは、グランドの出入りは常にグランドに対して感謝の気持ちをもって、一礼をすることを実行させたが、これはご父母から喜ばれた。このようなことは日本ではあたりまえであるが、ブラジルの三世・四世では理解できない点もいろいろあったろうと思われる。しかし、このような些細なことでもヴァルジェングランデから周辺の町及び他チームへ伝わってくれればと願った。九月五日、この少年達と別れるときが来てしまった。マナウス総領事から柴田梵天総長に、野球指導員の派遣依頼が届いたからである。ヴァルジェングランデの少年達と一〇月五日最後の練サン・ロケ国士舘大学協会サンパウロ分校にて(左から須藤磐サンパウロ分校職員、柴田小次郎顧問(当時)と筆者)