ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

思い出の記133巡回指導で一番多かった相談は、実習日誌が書けないことであった。施設の更衣室を借りて一緒に考え、電話相談は深夜に及ぶこともあった。実習の総まとめをケーススタディ(事例研究、卒業論文に代わるもの)として実習施設別に全員発表した。講評は、実習指導者や実習施設に就職した卒業生に依頼した。質疑応答では活発な意見が出て、発表者が答えられないときは卒業生がフォローするなど、とても有意義な時間を共有することができた。四、閉校式二〇〇一(平成一三)年の第七期生の頃から受験生が減少した。県下に介護福祉養成校が開設当時は七校であったが、平成一六年には二四校(学科を含む)に増加し、生徒募集が困難になった。また、高校へ生徒募集に訪問すると介護福祉を希望する生徒が減ってきたと言われた。それは、介護福祉現場の労働待遇が悪くなり(福祉制度の変更や入所者の重度化による職業病)離職する人が増えたことも影響していた。生徒増に向けて対策会議を重ねてきたが、効果は上がらなかった。若者にとって福祉職場が魅力的なものでなくなり、本校のみでなく2007(平成19)年3 月15 日 閉校式