ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

人間形成の礎となった四年間117プテン部屋で、他は三年生、二年生各一名ずつで、他の部屋とは違っていた。手続きが終わり、父母と別れた後、急に不安でいっぱいになった。四月一六日、他の学部も含めての「国士舘大学入学式」が剣道場で挙行された。制服(当時は大学生の制服も減少傾向であったが、伝統の黒の蛇腹が入った学生服)に身を包み、緊張感でいっぱいだった。参列した父は「教育勅語」を聞き、たいへん感銘を受けていた(正直私には何の意味なのかさっぱりわからなかったが??)。あとで、父から戦前から戦後しばらくは、日本国民の「教育」の大柱であったと聞かされた。当時は大人も子供たちも暗唱して、集会の度に唱和していたとのことであった。いよいよ松陰寮での生活がスタートした。二年生から「寮生活の規律」を聞き、上級生との関わり方や挨拶の仕方・食事・掃除・洗濯等、事細かに指導をされた。先ずは、早朝五時起床で全寮生揃っての「点呼」である。松陰寮生全員が制服に身を包み、玄関前の砂利道に各部ごとに整列し、人員点呼をしてから寮歌を歌い、舎監の先生の指示を聞いて一日がスタートした。松陰寮225 号室にて(左が筆者、キャプテン河野英美氏と)