ブックタイトル国士舘史研究年報第8号

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概要

国士舘史研究年報第8号

国士舘史研究年報2016 楓?116た。中学入学と同時にバスケットボールに出会い、小さな大会で優勝の経験をし、さらに、高校に進学してバスケットボールの専門家の体育教師との出会いもあり、バスケットボールに明け暮れた高校生活であった。部活動の恩師も体育大学出身で、国士舘大学を薦めてくれ、国語科の恩師は国士舘大学出身であり、私の進路決定に親身になって応援してくださった。自信は無かったが、運良く合格し、夢の実現に向けてのスタート台に立つことができた。私が子供の頃、夏になると毎年のように「国士舘大学剣道部」が地元静岡の旧相良町に合宿に訪れ、それはそれは凛凛しい出で立ちであった。当時は剣道には興味はなかったが、学生達が集い一種の風物詩でもあった。私が「国士舘大学」に入学したのはこのこととは関係ないが、振り返ってみれば何かしらの「縁」があったのかと不思議にも思える。二 郷土出身の先生私は静岡県の最南端の御前崎市の隣の牧之原市(旧相良町)出身である。海岸線に立てば雄大な日本一の富士山が聳え、駿河湾から見える伊豆の山々、そして、見渡す限り洋々とした太平洋は、郷土の誇りであり日本を象徴する場所であると言っても過言ではない。さて、国士舘大学には同郷であり、国士舘大学剣道部監督だった矢野博志先生がいらっしゃった。また、奥様も同じ町内出身であり、私にとっては何かとご縁もあり、心の支えになり、大変心強かった。ご自宅にも何度となくお邪魔し、公私共にお世話になった。矢野先生は、私が在学中に「剣道世界選手権」に出場し、見事優勝したことも記憶に残っている。体育学部では一年次と三年次に剣道の授業があり、その際にも世界一の「剣道」を披露してもらい勇気をいただいた。大学には北海道から沖縄まで、日本全国から学生が集まり、その中での同郷つながりは本当に「縁」を感じたものである。三 大学(寮)生活のはじまり昭和四八年四月一二日。父母と共に車に布団と一箱の衣類を積んで上京し、世田谷松陰寮に入寮した。私はバスケットボール部に入部したため、二階の二二五号室に入室した。なんと、キャ