国士舘大学_海外留学パンフレット2020
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10Exchange Studing Abroad Experiences交換留学体験記留学において当初の目的は、経済学・語学力の向上でした。勿論、予習・復習と勉強していけば自然と成果は出ます。然し、留学というものは、これでいいものかと自問自答を繰り返してきました。そして、ハードルが低くなっている事に気が付きました。誰もが自分に優しい言い訳を考えます。一度負ければ悔しいですが、2度目3度目と次第に悔しさは薄くなります。精一杯やれば良いと、負けても良いことを前提に考えます。そこで私は本当の意味で考えるという事に取り組みました。今までの私は何かを考える事が、出来ていたのか。言われたことを言われた通りにやっていただけなのではないのか。そこで私が先ず初めにやったことは時間を確保することでしたが、これが思いのほか難しかったです。確保をしても何を考えればいいのか。なんの為に考えるのか。例えば、神は存在するのかという永遠の問いについて。我々日本人には信仰心自体に馴染みがありません。しかし、ここで考えるべきはいるのかいないかではなく、論理なのだと。これは無意味なように思えるかもしれませんが、全く違う状況であったとしても、方法、理論を知っていることでそれらを生かし、前に進むことが出来るのです。気付いたことは「わからない事は、わからないと思った時に調べなければ一生わからないという事」「正解は一つではないという事」これらを考え、身に付けられた事が一番の成果ではないのかと考えております。ドイツ | ミュンヘン大学 [4年次留学] 三浦 尭樹政経学部経済学科●台湾は親日国です。日本語が話せる人もたくさんいるためとても過ごしやすく、中国語を話さずとも生活することができます。実際1年間台湾にいても、中国語があまり上達しなかったという人もいました。このような状況の中でも周りに甘えず、常に向上心を持ち続けることが、台湾の留学においては重要だと思います。行く前はあいさつ程度しかわからなかった私でも、今では日常会話ができるレベルまで向上しました。日本から出てみて初めて気付くこともたくさんあります。少しでも興味がある人は、ぜひ挑戦してください。(令和元年度 中国文化大学 伊藤 貴史)●全南大学校で過ごした10カ月間は私を成長させるかけがえのないものになりました。特に前期は韓国語のレベルが低く、周りの留学生との差を感じ情けないと思うことがたくさんありましたが、後期になると聞き取れる単語や文法が増え、成長を感じられました。また、留学中は落ち込むことや感情が不安定になってしまう時期もあり、家族や友達の存在の大きさを実感しました。夏休み中に日韓関係が悪化し、学校にもNO, JAPANの看板がありました。不安にはなりましたが、実際には留学当初と変わらない毎日を過ごすことが出来ました。メディアで報道されているものが全てではないこと、現地に行ってみないとわからないということを身をもって体験しました。留学は勉強面での成長はもちろんですが、日本では出会うはずのなかった人達に出会え、楽しい時間を共有することが出来ます。私の人生にとって大切な財産になりました。一生忘れません。(令和元年度 全南大学校 並木 玲奈)●自分が興味を持っている国に実際に行って長く生活すると、その国の文化・言葉・人々・観光地など沢山のことを知ることができるので留学をお勧めします。日本の大学内で受けている語学の授業は、先生から文法・単語を日本語で学んでいる状態です。聞くのがメインで、会話能力は伸びませんが、語学堂では、現地の言葉で進行される授業、毎時間行うペアワーク、月に一回行われる発表などで言語が上達します。定期的に行われている語学の検定試験で私は飛び級合格をすることができました。また現地の人たちと交流することによって現地について深く学ぶことができます。語学の授業には日本人だけでなく、世界中から集まってくるので他国の人と友達になり新たに国を好きになったりと視野が広がると思います。(令和元年度 漢陽大学校 瀬貫 衣織)先輩たちのアドバイス留学のススメ①私は1年留学でたくさんの経験を得られました。まずは日本人が周りにいない環境での暮らしです。学校内、住まいの近所にはいたみたいですが、勉強していたクラスにはいなかったので、長い期間日本語と離れて暮らすことは自分の語学向上に繋がったと実感できました。2つ目は時間感覚など文化の違いです。日本人の私からみると、ベトナム人は皆さん時間にルーズです。時間に関して厳しくないので、少しの遅れや事前の急なキャンセルなども悪く言われません。何かがあったのだからしょうがないでしょと言って終わります。反対に時間に厳格で、しっかり約束を守る日本人の良さも改めて素晴らしいと思いました。ベトナムの文化を知ったからこそ、日本の良さを改めて考えることができました。3つ目は挑戦することの大切さです。難しいことに挑戦せず逃げ出したくなる時があると思います。私には1年間という短い留学期間は貴重で、今やらなかったら帰国後に後悔することが目に見えていましたので、小さなことでも挑戦して、自分の経験を増やすことに努めました。失敗を恐れず、日本ではできない経験を手に入れるために挑戦することは大切です。これらの経験がこれからの私の決断の助けとなっていく気がします。留学をして自分自身強くなれました。最後に一番大切なことは、留学に行くと決意する一歩だと思います。ぜひ勇気を出して留学に挑戦してみてください。ベトナム | ベトナム国家社会人文科学大学[3年次留学] 佐藤 琴音21世紀アジア学部21世紀アジア学科

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