令和3年1月22日

在学生・保護者の皆様

令和3年度4月入学生の皆様

受験生の皆様

国士舘大学

令和3年度授業について（実施方針）

　本学の令和３年度授業については、通学を前提とする対面授業を基本とし、新型コロナウイルス感染状況に応じてオンラインと併用したハイブリッド型授業を実施します。

　実施にあたっては最大限の感染防止対策を講じますが、基礎疾患を有するなどやむを得ない理由で対面授業を受けられない学生については、遠隔で受講できるよう配慮します。

　詳細については、今後お知らせしますので、引き続きホームページやmanabaを確認くださいますようお願いいたします。

コロナ禍における対応と、新たな授業形態の創造

－令和3年度授業の実施方針について－

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　学長　佐藤圭一

勤勉な学生たちに支えられたオンライン授業

　期待と希望に満ちた改元の年から一転し、昨年（令和２年）は新型コロナウイルスが地球規模で感染拡大した「猖獗（しょうけつ）の年」として歴史に刻まれることになりました。本学では学生の健康と安全の確保を最優先にすると共に、教育の質保証とを両立させるべく5月11日からは学園の総力を結集して、全学オンライン授業を実施しました。オンラインの効果は、学生を地理的・時間的制約から解放しただけでなく、反復操作による理解の促進や、ＩＴ技術の教員・学生間の相互理解と活用による授業の質向上など、単に緊急事態措置に留まらないオンラインの汎用性を共有できた点にありました。もちろん、その成果は突発的事態にも拘わらず、真摯に向き合う学生たちの優れた見識の賜物であることは言うまでもありません。

課題の顕在化と、対面授業の再開

　他方では、これまで当たり前のように行われてきた対面授業の優れた面に、改めてスポットが当てられたことも注目されました。オンライン授業期間中、学生からは「国士舘生であることの実感が持てない。引きこもり状態になり、心身共に疲弊している。授業時間以外で学び合う機会がない。刺激が無くなり目標を失いかけている…」といった苦悩する学生の声が寄せられていました。学びは一人ではできません。語り合う教員や友人、喜怒哀楽の共有できる仲間との触れ合いが断たれた学生たちの悲痛な叫びでもあります。

　本学では、こうした状況の改善のために、オンラインと対面授業の併用を可能にする機器の購入のほかに、３密回避のための教室指定、各入構口へのサーマルカメラの設置、学生食堂をはじめとする施設の換気設備の増強など感染防止のための環境整備を実行しました。そして、10月10日より順次、対面授業に切り替え、秋期授業の約半分で対面授業を行っています。

令和３年度授業の実施方針＝対面授業を基本としたハイブリッド型授業の活用

　第３波のコロナウイルス感染の渦中、１月８日には２度目の「緊急事態宣言」が発出される事態となっております。次年度もwithコロナが現実味を帯びてまいりました。本学では、「令和３年度授業等調整会」においてこれからの授業形態について鋭意検討を進めております。授業効果と共に、良質な学生生活を実感できることを第一の命題として、令和３年度は対面授業を基本として実施します。なお、感染状況に応じてオンラインを併用したハイブリッド型授業を活用し、基礎疾患のある場合など、やむを得ず対面授業を受けられない学生に対する配慮した対応も行います。これは、時間割り通りの“通常”の対面授業を行いながら、併せて疾患等により出席が叶わない学生に対しては、これまでの経験が集積されたオンライン授業を活用しながら、進行する授業を収録し、配信する授業形態です。

　令和3年度は、引き続き感染予防と同時に、皆様の強い思いでもある本来の学園生活を可能な限り取り戻すことを目指します。そのためにも、この１年間皆様と共に集積できた経験や知見を活用しながら、大学の使命として質の高い教育・研究の実現を図ってまいります。皆様のご理解とご協力を賜りたくよろしくお願い申し上げます。

　逆境は、苦難と共に創造する機会をも与えてくれます。“一刻も早い感染終息の切なる願いを込めて！”