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2020年04月01日

佐藤圭一学長から新入生の皆さんへのメッセージ

輝かしい未来を拓くために -立志の勧め-

 

国士舘大学 学長 佐藤 圭一

 

 

 皆様、ご入学おめでとうございます! 

 本来ならば、4月1日は新入生の皆さん、そしてご家族、関係者の方々をお迎えして、入学式を盛大に挙行する予定でした。新入生にとって、入学式とは人生の新たなステージへ向かうにあたり、一度立ち止まって過去の自分を振り返るとともに、夢と希望を膨らませ、その実現のための心構えを築く大切な機会です。しかしながら、大学にはこれから学生生活が始まる皆さんを疾病や感染のリスクから守り、同時に感染拡大を防止する社会的使命と責任があります。輝きに満ち溢れた新国士舘大生を迎える式典の中止は、私たち教職員にとっては苦渋の決断でありました。重ねてご理解を賜りたくお願い申し上げます。

 

  さて、新入生の皆さんに紹介したい格言があります。「湖に浮かべたボートを漕ぐように、人は後ろ向きに未来へ入って行く…」フランスの詩人ポール・ヴァレリーが遺した言葉です。確かにボートの漕ぎ手には前方の景色は見えません。目に映るのは船尾(=過去)の風景ばかり。舳先(=未来)のことは見ることができませんね。では、逆にしてみてはどうでしょうか?舳先を前方にしてはまっすぐ進まないどころか、オールに力が伝わらず、スピードは出ませんね。 

 

 そこで新入生の皆さんに提案します。冒頭で述べたように、皆さんは国士舘大学の入学を機に、先ずは過去を振り返ってみて下さい。そして前景(=未来)を意識しながらも、船尾(=過去)から流れる航跡波をしっかりと確認してオールを漕いでみて下さい。そうすればボートは安定し、結果は思いもかけないスムーズさで目的地にたどり着くことができるはずです。

 

 では一体、舳先を安定させ、自分の持てる力の全てをオールに伝えるにはどうすれば良いのか? その答えの1つは“立志”、すなわち在籍中のなるべく早い時期に“志を立てる”ということです。「志」というのは“心を指し示す”、つまり“成し遂げようとする目標を心に決める”という明確な意志が含まれています。人生は一度しかありません。たった一度しかない人生にあって、「自分は何のために生まれてきたのでしょうか?」「何のために生きているのでしょうか?」 せっかく、この世に生を受けたのです。“自分が存在した価値や意味を遺すこと”が、この世に生を受けた本当の意味だと考えます。いつの時代でも、歴史上の偉人は、例外なく皆、しっかりした「志」を持ち、身を挺して、あるいは身を粉にして、人類のため、国の未来のためという自分を超越した価値への根源的欲求、すなわち“利他愛の精神”があったのです。

 だからこそ、我々は偉人たちを理想像として感動を覚え、共鳴し、畏敬の念を持ち得るのです。国士舘大学の建学の精神は「国を思い、世のため、人のために尽くせる人材『国士』の養成」です。本学は「志」を立てることを大切にする大学です。

 

 次に、「志」を持つにはどうしたら良いのか? そのために、これから大切なことを2点お話します。まず1点目は「読書」です。現実の社会の中で、自分の意志を強く持つには、明確な目標が必要です。目標のためには「読書」を通じて、先人の生き方を学ぶ必要があります。優れた人物の生き方や考え方は私たちを勇気づけ、様々な知恵や希望を与えてくれます。そして新たな考え方・視点は、成功して独り善がりになった時、また失敗して失意のどん底にある時にも、先人が示す人生のあり方から、“かくあるべき!自分の理想像”を提示してくれます。

 また、先人の生き方を自分のものにしていく過程で、知性が磨かれ人間性が高まります。そうした過程の中で、「自分はどのような仕事を通じて社会貢献すべきか?」そして何よりも、「どのような人間になるべきか?」という自分の人生目標が明確になります。学生時代は日常を読書に費やすことが許容され、日夜読書に没頭することが“学生の鑑”として賞賛されるのです。

 

 2点目に「志」を育むのが感動です。感動と真逆の関係にあるのが、“当然”あるいは“当たり前”です。例えば、学校の先生方が丹精込めてご指導してくれるのは当たり前、スポーツ選手がチームの勝利のために、自分を犠牲にしてエースをサポートする姿も当たり前。しかし、当然のことながら、当たり前からは何も生まれません。感動とは「ある物事に感じて深く心を動かすこと」です。人間は感動することから、感銘や憧れや“かくありたい自分”を発見する機会が与えられます。心揺さぶられる感動がある時、人には今までの自分を変えようとする機運が高まります。感動によって、全身が震え、涙が溢れます。何かに感激することが「志」を立てることと深く結びついています。皆さん、たくさんの体験を重ねて、大いに感動しましょう!

 

 東京オリンピック・パラリンピックは来年に延期されましたが、皆さんは“この東京の地”で、57年振りに実体験する幸運に恵まれました。国士舘大学はこれまで51人のオリンピアン、10人のメダリスト、5人の金メダリストを輩出しています。参加した選手が、家族やチーム、自分を支えてくれた監督やコーチ、そして国家・国民のために全身全霊を傾けている姿に、きっと皆さんも心揺さぶられる感動を覚えるはずです。

 

 皆さん!この国士舘大学で“確かな志”を立てて下さい。そして、「世のため、人のためになる」人間力豊かな人格者、すなわち真の国士になって頂きたいと思います。“立派な志を立て、その志を果たすことに邁進している”皆が満面の笑みで、互いの友情と健闘を讃え合う「卒業の日」。その日を心から盛大にお祝いすることが、私たち教職員の切なる願いです。

 

 最後に、創立者・柴田德次郎先生が敬愛し、国士舘教育の範とした吉田松陰の句を添えます。

 

 「志を立てて以って万事の源と為す」(志を立てることから、すべては始まる)

 

 悔いのない素晴らしい大学生活を今日からスタートさせましょう!

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