
百聞は一見に如かず。国士舘のイメージが変わる
2017年11月4日(土)、創立100周年記念日を迎える国士舘。「国士舘100年祭」の前回記事から引き続き、100周年記念事業推進課の海老澤さんにお話を伺いました。「国士舘100年祭」の屋台骨を支えるプロジェクト担当者としてだけでなく、学園の未来を願う一国士舘人として、熱~い思いをお届けします!

「国士舘100年祭」の表テーマが「感謝」だとしたら、もう一つ。「国士舘を知って欲しい!」という強い思いこそ、裏テーマといえるでしょう。
例年のことではあるのですが、「大学ブランド・イメージ調査※」のフリーコメントを見ると、国士舘はいつも「厳格な」「力強い」など、いかにも強そうな単語でイメージされていることがわかります。創立100周年を迎えた国士舘建学のルーツや、これまでの学園の歩みを振り返ると、古き良き伝統を持つ学園として、そういったスピリッツに支えられてきたことも確かでしょう。これはこれで、確かに国士舘らしさの一面といえるかもしれません。誇りあることで、大切にすべきと思います。
ただ、一方で感じるのは、既成の「イメージ」にとらわれず、リアルな国士舘を知って欲しいというジレンマです。実際に、私たちが日常的に見て知っている国士舘は単に「厳格」で「力強い」だけの学園ではありません。もっと柔軟で、新しい試みを積極的に取り入れているんですよ。ブランドとして定着しているのは旧来のイメージで、新しい部分には脚光が当たりにくいようですね。
※「大学ブランド・イメージ調査2016-2017」日経BPコンサルティング調べ
女子学生だって、たくさんいるんですよ・・・!
いま、国士舘のキャンパスで見かけるのは、学生たちの笑顔と、風通しのいい明るい雰囲気、和気あいあいとした話し声です。キャンパスを訪れて、女子学生も多くいることに驚かれ、「え!女の子がいるの?」とおっしゃるお客様もいらっしゃるぐらいです。もちろんです!!ただ何となく、国士舘=男子だらけという思いこみがあるのですね。国士舘=「厳格」で「力強い」校風かと思ってきてみたら全く違うと感じられることでしょう。
それと同時に、卒業生の皆さんにも、ご安心いただきたいのです。「人と社会を支える力」を育むという創立以来のコンセプトは変わりなく、現在も国士舘で育まれていることを見せたい・・・という風にも思うのです。かく言う私自身も、国士舘で青春時代を送ったOBですから、その思いはひとしおです。
そう考えると、社会に刷り込まれたイメージを改めることはとても難しいものです。しかし、学生や普段の大学の様子を見れば、自然と雰囲気も伝わりますよね。本当に「来れば分かる!」と声を大にして言いたくなります。いつも通りの彼らの姿を見せたくて仕方ありません。

だからこそ、来て見て感じる国士舘!
今回、100周年の企画を考えた時に、どうしたら国士舘の"いま"を伝えられるかと悩みました。まずは私たちを知ってもらわなければ始まらない。では、知ってもらうにはどうするか・・・。シンプルに、来て・見て・感じていただくしかないと。そのため、「国士舘100年祭」には国士舘の姿を丸ごと見せる企画がたくさんあります。私たちは多くの方に「リアルな国士舘」を体感していただきたいので、企画の一つひとつに思い入れがあるんです。
目玉企画の「授業大公開」では、実際の授業そのものを見てもらいたい。カラーの違う3つの学園祭と中学・高等学校の文化祭では、頑張っている学生・生徒を見てもらいたい。例年ですと学園祭の期間中はお休みなさる先生方もいらっしゃるのですが、100年祭の間はできるだけキャンパスにいてください!とお願いしています。遠方から訪ねて来られる卒業生たちには、知っている先生方に一人でも多く会って帰っていただけたら嬉しいですね。
100年祭はゴールではない。本当に試されるのは101年目から!

「国士舘100年祭」がフィニッシュを迎えても、私たちのゴールはまだ先だと思っています。100周年だから良いものができるのならば、101年目はもっと良いものを、さらにその先も・・・。次の100年に向けて歩んでいく国士舘の魅力を伝えていくことができて初めて、プロジェクトが成功したと言えるでしょう。
皆さまへの感謝の心を忘れずに、次の100年に向かって新たな一歩を踏み出していくことが、この記念事業に携わっている者として掲げていたい目標なのです。