国士舘要覧 2019
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挨拶校長挨拶国士舘高等学校・中学校 校長岩渕 公一いわぶち・こういち1955年岩手県生まれ1978年国士舘大学体育学部卒業1979年国士舘高等学校(全日制)・中学校の常勤講師として入職。1980年教諭、2016年副校長2019年4月国士舘高等学校・中学校校長に就任1988年から国士舘高等学校柔道部監督指導者として高校柔道部を幾度も全国大会に導いたほか、オリンピックをはじめ世界大会で活躍する名選手を多数輩出2008年第29回オリンピック競技大会文部科学大臣顕彰(スポーツ功労者顕彰)2008年第29回オリンピック競技大会優秀者表彰2008年から全日本柔道連盟強化委員会特別委員2010年から日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ(マネジメントスタッフ)2019年柔道八段昇格 国士舘は「読書・体験・反省」の三綱領を実践し「思索」することで「誠意・勤労・見識・気魄」の四徳目を涵養することを教育理念に掲げています。三綱領は今でいう「PDCAサイクル」(Plan・Do・Check・Action)です。創立者たちは、創立当時からすでにこの法則を取り入れて教育活動を展開していたことになります。 本学園は創立102年目を迎えましたが、近年では少子高齢化の進展、AI(人工知能)の発展、グローバル化の拡大など、社会環境が大きく変転しています。こうした現代だからこそ「国を思い、世のため、人のために尽くせる人材の養成」という国士舘の建学の精神が必要であると考えています。 本校は教育方針に掲げる「文武両道」に秀でた生徒の育成を図る中で、倫理観・道徳観、善悪や審美といった生徒の感性を深化させるとともに、一層の学力向上を目指し「分かったつもり」を「できる」に変える学習システム「K-Improve」を導入しています。さらに朝学習も取り入れ、放課後や部活動終了後にも利用できる自学自習教室を整備し、質問に対応するチューターを配置しています。 高等学校では、「K-Improve」での学習を効果的に定着させるため、学習教材のスタディアプリを導入して、生徒の得意・不得意を分析して課題学習を行い、学習成果を判定する実力試験を実施するなど、確実に「実力」にしていく教育プログラムを導入しています。 中学校では、多彩な体験カリキュラムや心の成長を育むために「エコグラム」を取り入れ、英語に親しむことを目的として、多くの授業カリキュラムを設定し、2年生では2泊3日のブリティッシュヒルズでの研修を行うなど、基礎学力とグローバル教育の向上を図っています。 創立者柴田德次郎先生は、豊かな心を育み、共に助け合う人間教育を重視されました。本校で学ぶ3年間および6年間を通じて人への接し方や礼儀作法を学び、心身を鍛練させ、何事にも夢中になって物事に取り組むことで、生徒一人一人がさらに成長することを願っています。 本校は実績を着実に積み重ねつつ、さらなる学習環境の整備を進め、教育活動に邁進してまいります。

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