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2022年02月01日

第3回FD・SDシンポジウムをオンラインで開催しました

1月29日、本学FD委員会および職員研修委員会が主催する第3回FD・SDシンポジウムがオンラインで開催され、教職員合わせて約200人が参加しました。

今回は、2022年4月からの成人年齢改正の内容から、カルト宗教、薬物乱用、マルチ商法といった学生を取り巻く被害について学ぶ「狙われる大学生~学生を守るために教職員ができること~」をテーマに、学内外から専門家を迎えて3部構成で行われました。

 

講演に先立ち、学生部長の田原淳子教授、佐藤圭一学長による開会あいさつがあり、田原教授は「本学としても注意喚起や資料配布など行っているが、昨年度も学生の被害報告を数件受けており、学生を守るためにさらなる対応を学ぶ必要がある」と趣旨説明を行い、佐藤学長は「成人年齢引き下げのタイミングも重なり、今回の内容は教職員にとって最重要テーマ。大変有意義なシンポジウムとして期待している」と述べました。

 

第1部では「これまで問題になったこと」と題し、立正大学心理学部教授の西田公昭氏による「大学におけるカルト宗教の勧誘とその対策について」、NPO法人アパリ事務局長の尾田真言氏による「薬物の2つの危険性」の講演が行われました。

日本脱カルト協会代表理事でもある西田氏は、カルトの定義と約4割の大学で被害報告がある実状、マインドコントロールの手法などを解説し、先手の対策が必須とした上で「社会が若者の悩みをフォローしきれず、不満や不安を持つ若者がカルトに幻想を抱く現状がある」と述べ、大学として実施可能なカルト予防教育や脱会に向けての適切なサポート方法を提示しました。

尾田氏は、薬物の危険性として疾病性と犯罪性の2点を挙げて解説し、薬物の種類と最近の被害傾向に触れ「SNSでの購入から発覚・検挙につながる事例も増加している。早期発見・早期治療が最重要であり、発見時はまず薬物専門の福祉機関へ相談してほしい」と呼びかけました。

 

第2部では「民法改正・成人年齢引き下げに伴う新たな問題」と題して、本学法学部の櫻井博子講師による「18歳成人になって変わること」、弁護士の志水芙美代氏による「マルチ商法と学生の被害について」の講演が行われました。

櫻井講師は、成人年齢改正の経緯と、改正後における法制限との関連を明示し「今回の改正で消費者被害が増えるおそれがあるが、消費者法で救済が可能」と対応について注意喚起しました。続いて講演を行った志水氏も、破綻が必然であるマルチ商法のシステムと社会的な害悪をもたらす点に言及しながら、勧誘手口や被害の具体例、それらが法規制の対象であることを強調し、クーリングオフや中途解約権など法的救済措置が活用できることを説明しました。

 

第3部のパネルディスカッションでは、本学法学部の宍倉悠太准教授がコーディネーターを務め、講演後にオンライン上のチャットを通じて参加者から寄せられた質問や宍倉准教授からの問題提起に、1、2部で講演を行った4氏が回答する形で進行しました。

今回取り上げた各事例について、被害に遭いやすい学生の傾向と対策などを軸に、実際に教職員が相談対応にあたった事例を共有し、今後の予防対策や学内での取り組みについて意見が交わされました。

宍倉准教授はディスカッションを受けて「18歳成人になり大人の仲間入りをしたと言っても、判断に未熟さのある年代。大学側もきめ細かい対応で日頃から学生との信頼関係を築くことが、逸脱行動の歯止めや早期発見につながるのでは」と総括しました。

 

閉会にあたり、本学文学部教授でFD委員会委員長の長谷川均副学長は「本シンポジウムは第3回を迎えて参加者も増え、関心の高さと教職員のスキル研鑽を重ねてきた手ごたえを感じている。これからも学生との真に心のこもった関係構築に取り組み、彼らの夢をかなえるサポートに尽力してほしい」とあいさつし、今回のシンポジウムを締めくくりました。

  • 学内でオンライン参加する教職員の様子学内でオンライン参加する教職員の様子

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