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 各学部における教員養成に対する理念・構想

体育学部
 国士舘大学は建学以来、不断の「読書・体験・反省」により「誠意・勤労・見識・気魄」を涵養し、「文武両道」をもって我が国と世界の発展に貢献する有為の人材育成に取り組んでいる。有能な職能人の育成は大学に課せられた重要な役割であるが、優れた教員の養成もまた大学が担う重要な使命の一つである。
 本大学の教員養成は、このような使命に基づき専門職としての教員に必要な資質・能力を養い、高い学識と実践力、強い倫理観と使命感を持つ人間性豊かな教員の養成を理念とし、我が国の次世代を担う教育者の養成を具現化するために学部全体の協力・指導体制のもと、急速に変貌する現代社会、国際社会に対応し得る人間性豊かな行動力の育成、教育に対するより高い識見と専門性、及び実践的能力の育成、自らの資質を向上し続ける自己教育力の育成に重点を置いた多様な人材育成に努めていく。
 さらに、現在学校教育においては、初等中等教育と高等教育のそれぞれの役割が明確に示されるとともに、幼児教育から高等教育までの全体を通じた連携・接続の課題が指摘されており、この両者の特色を本学では、「こどもスポーツ教育学科」における小学校教員養成課程と、「体育学科、武道科、スポーツ医科学科」における中高保健体育科教員養成課程は、今後の学校教育の課題解決につながると考える。
 特に、学校教育のいじめに代表される心の問題や学力低下、体力低下の課題に対応した、基礎的・基本的な学力を確保し、体育という得意な分野の下に、体力向上策や生涯の豊かなスポーツライフを構築できる児童・生徒の育成に努められる学生の育成に果たすべき役割は大きい。

 体育学科

中学校1種 保健体育
 現在、中学生においては心の問題や全国体力測定の結果に見られる基礎体力の不足が顕著であり、小学校から引き続いての課題となっている。また、新たな課題として、食育の推進や防災を含めた安全教育の推進が重要となってきている。以上を鑑み、体育学科においては、運動・スポーツを通じ、「生きる力」の育成を基本として、生徒が心身ともに健康で安全な生活を送り、思考力・判断力・表現力などを身に付け、自ら学び、考え行動できる生徒の育成を図り、また、それぞれの運動に対する態度や技能、知識を学ぶことができる生徒を育成する教員を養成することを目的とする。そのために、体育学科の教職課程では、4年間の授業を通して、学生に身に付けさせるべき教員としての必要な「教職に対する使命感、責任感、誇り、知識そして教員として必要な体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳等」の科目を配置し、学校の教員としての必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、保健体育科指導法や実践的な学習となる教職特別講座等の保健体育科の学習や臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や介護実習などの実習を多彩に設け、中学校の教育現場に求められる教員の養成を図る。
高等学校1種 保健体育
 学校教育法で高等学校は、中学校における教育の基礎の上に、心身の発達及び進路に応じて高度な普通教育及び専門教育を施すことを目的とし、義務教育で身に付けた基礎・基本を発展させ、学問研究や技術の習得に結び付けることが位置づけられている。また、学習指導要領では、体育・健康に関する指導は、生徒の発達の段階を考慮して、学校の教育活動において重要且つ学校教育全体及び保健体育科の授業を通して適切に行わなければならないとしている。このようなことを踏まえ、中学校保健体育科の基礎の上に、保健体育科の究極的な目標である「明るく豊かで活力ある生活を営む態度を育てる。」ことを目指す教員の育成が重要となっている。そのために、身に付けさせるべき教員としての必要な「教職に対する使命感、責任感、誇り、知識、そして教員として必要な体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、保健体育科指導法や実践的な学習となる教職特別講座等の保健体育科の学習や臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や介護実習などの実習を多彩に設け、教員の養成を図る。

 武道学科

中学校1種 保健体育
 中学校の時期は、いじめなどの心の問題や第二次成長期における身体や体力の問題などが複雑に絡み合う所謂多感な時期であり、「生きる力」の育成を基本として、自ら学び、考え行動できる生徒の育成を図ることが、重要と考える。そのために、武道科においては、「相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり相手の技を防御したりすることによって楽しさを味わわせる。」という学習指導要領に示されている武道の特性を図れる教員の育成を目指す。そのため、教員として必要な「体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、柔道・剣道・空手における理論と実習及び方法学等を学ぶ。さらに、保健体育科の学習や臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や介護実習などの実習を多彩に設け、教員の養成を図る。
高等学校1種 保健体育
 高等学校は、義務教育段階での身に付けた基礎・基本を発展させ、中等教育の完成を目指した役割を担っている。また、学習指導要領においては、武道は、必修として取扱い、武技・武術などから発生した我が国固有の文化として、相手の動きに応じて、基本動作や基本となる技を身に付け、相手を攻撃したり相手の技を防御したりすることによって、勝敗を競い合う楽しさや喜びを味わう運動としている。そのため、保健体育科の教員として身に付けさせるべく必要な「教職に対する使命感、責任感、誇り、知識、そして教員として必要な体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、柔道・剣道・空手における理論と実習及び方法等を学ぶ。加えて、保健体育科の学習や臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や介護実習などの実習を多彩に設け、教員の養成を図る。

 スポーツ医科学科

中学校1種 保健体育
 中学校の時期は、いじめなどに代表される心の問題や体の変化に伴う多様な問題を抱えている。また、新たな課題として、食育の推進や防災を含めた安全教育の推進が重要となってきている。スポーツ医科学科においては、「生きる力」の育成を基本として、生徒が心身ともに健康で安全な生活を送り、自ら学び、考え行動できる生徒の育成を図ることができる教員養成を目指す。学科の特性である高い倫理観と豊かな教養を兼ね備えた救急救命士の資格取得を目指す人材育成とともに、中学校教育を担う保健体育科及び養護の教員養成を行っている。そして教員として必要な体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、保健体育科指導法や養護教職論、学校保健等の保健体育科の学習や養護教諭として必要な理論と実践を学ぶ他、臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や病院実習、介護実習など多彩に設け、教員の養成を図る。
高等学校1種 保健体育
 高等学校は義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させ、豊かな人間性や一般的な教養を高めるとともに、専門的な知識と、技術及び技能を習得させることが重要である。スポーツ医科学科では、学科の特性である高い倫理観と豊かな教養を兼ね備えた救急救命士の資格取得を目指す人材育成とともに、中等教育を担う保健体育科及び養護の教員養成を行う。そして教員として必要な「体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、保健体育科指導法や養護教職論、学校保健等の保健体育科の学習や養護教諭として必要な理論と実践を学ぶ他、臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や病院実習、介護実習など多彩に設け、教員の養成を図る。
養護教諭1種
 中学校の時期は、いじめなどに代表される心の問題や体の変化に伴う多様な問題を抱えている。また、新たな課題として、食育の推進や防災を含めた安全教育の推進が重要となってきている。スポーツ医科学科においては、「生きる力」の育成を基本として、生徒が心身ともに健康で安全な生活を送り、自ら学び、考え行動できる生徒の育成を図ることができる教員養成を目指す。学科の特性である高い倫理観と豊かな教養を兼ね備えた救急救命士の資格取得を目指す人材育成とともに、中学校教育を担う保健体育科及び養護の教員養成を行っている。そして教員として必要な体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、保健体育科指導法や養護教職論、学校保健等の保健体育科の学習や養護教諭として必要な理論と実践を学ぶ他、臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や病院実習、介護実習など多彩に設け、教員の養成を図る。
 高等学校は義務教育として行われる普通教育の成果を更に発展拡充させ、豊かな人間性や一般的な教養を高めるとともに、専門的な知識と、技術及び技能を習得させることが重要である。スポーツ医科学科では、学科の特性である高い倫理観と豊かな教養を兼ね備えた救急救命士の資格取得を目指す人材育成とともに、中等教育を担う保健体育科及び養護の教員養成を行う。そして教員として必要な「体育科教育法などの理論や技能及び、特別活動の理論や実践、道徳について」の科目を配置し、必要な基礎的な知識、実践的な技法・技能を習得する。さらに専門性を高めるため、保健体育科指導法や養護教職論、学校保健等の保健体育科の学習や養護教諭として必要な理論と実践を学ぶ他、臨海実習などの学校で行われる体育的行事への対応や教育実習や病院実習、介護実習など多彩に設け、教員の養成を図る。

 こどもスポーツ教育学科

 本学科は、平成20年4月に「体育・スポーツの得意な小学校教員の養成」を主な目的に設置されたものである。近年、学力・体力の低下、いじめ、不登校、学級崩壊などの学校をめぐる様々な問題が指摘されている。加えて、少子高齢化や環境問題などの国民的な課題も顕在化し、学校期のこどもをどのように教育していくかは極めて重要なテーマである。本学科では、こうした学校をめぐる問題や様々な課題を解決すべく、体育・スポーツ活動を主な履修内容とし、高い専門性と優れた教育実践力を備えた小学校教員を養成することを主な目的としている。具体的には、「高いレベルの専門性を有し、各教科等における先進的な研究の追及」「武道の精神を身に付けるとともにコミュニケーション能力に優れた豊かな人間性の確立」「様々な教育課題に適切に対応できる教育実践力の育成」「体育・スポーツを通じた学校づくりや地域づくりに貢献できる資質の育成」を教育目的として掲げている。また、本学科では小学校教員としての得意分野並びに専門分野としての保健体育の学習を深め、豊かな知識を培い、創造的な探究の能力を養う観点から中学校及び高等学校の1種免許状(保健体育)の取得を可能とするカリキュラムを用意している。これによって、こどもの成長発達を核に小学校から高等学校までを見通す力を有した教員の育成を可能としている。
小学校1種
 小学校は人間として成長していく上での基礎を形成する極めて重要な時期であり、高い専門性と確かな教育実践力を有した教員の育成は社会全体の課題でもある。本学科では、こうした認識のもとで、まず各教科等に関する高い専門性を身に付けさせるため免許基準を超えた履修基準を設定し教育に取り組んでいるほか、「小学校英語」「特別支援教育概論」「現代的教育課題及び教育総合」といった科目も開設し、確かな実践力の育成を目指している。加えて、体育学部に設置した利点を生かすために「こども健康教育学」「こども栄養学」などの科目を通してこどもの健やかな成長を担える人材の育成を目指している。また、臨海・キャンプ・スキー実習など自然の中での集団生活や集団活動を通じて、感性や創造力を磨くとともに、具体的な野外教育の指導ができる人材の育成を行っている。さらに、大学の伝統である武道の精神を取り入れ、柔道・剣道の授業を設けることで礼節の大切さや自己を抑制し相手を尊重する態度など精神面での教育を重視している。
中学校1種 保健体育
 中学校は、義務教育の完成段階として、また中等教育の前期という2つの性格を有する学校段階であり、また多感な時期に直面する生徒を対象とするという特質をもっている。そのことを踏まえ、まず中学校の保健体育教員として必要とされる専門的な知識と具体的な体育実技の指導を行える実践力を有した教員を育成するため、授業科目として「体力測定・評価」や「スポーツ心理学」などの理論的な学習に加えて、体育方法学・実習として必修の「器械運動」や「陸上競技」「水泳」「ダンス」と選択必修の「球技種目」(バスケットボール、バレーボール、サッカー)などの体育実技、武道の必修化に伴う柔道・剣道の授業、そして「救急処置法実習」による緊急事態に備えた実践力を有した教員の育成を目指している。これらの授業科目を通して自分自身の実技能力の向上はもちろんのこと、各種の運動をより適切に指導するための基礎理論も身に付けることが可能となる。加えて、生徒指導、道徳教育、特別活動及び人権教育などの場面で期待される役割を果たし得る人材の育成を図っている。
高等学校1種 保健体育
 高等学校段階は、中等教育の完成段階であると同時に大学等の高等教育の前段階としての役割を担っている。そこでまず、中学校との連続性を踏まえ高等学校の保健体育教員として必要とされる専門的な知識と具体的な体育実技の指導を行える実践力を育成するため、授業科目として「体力測定・評価」や「スポーツ心理学」などの理論的な学習に加えて、体育方法学・実習として必修の「器械運動」や「陸上競技」「水泳」「ダンス」と選択必修の「球技種目」(バスケットボール、バレーボール、サッカー)などの体育実技、さらに「救急処置法実習」により緊急事態に備えた実践力を有した教員の育成を目指している。これらの授業科目を通して自分自身の実技能力の向上はもちろんのこと、各種の運動をより適切に指導するための基礎理論をも身に付けることが可能となる。加えて、高校生に対するキャリア教育やクラブ指導者として求められる専門的な力を有した人材の育成にも力点をおいている。