国士舘要覧 2014
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18 国士舘要覧2014中学校・高等学校校長挨拶国士舘中学校・高等学校 校長川野 一成かわの・かずなり1944年生まれ、福岡県出身。1966年国士舘大学体育学部卒業1966年国士舘中学校・高等学校教諭として入職、高等学校柔道部を指導1985年中学校柔道部を設立し監督となり、その後、中学校・高等学校柔道部総監督。その間、中学校・高等学校で幾多の全国制覇を遂げたほか、多くの一流アスリートを育て上げ、全日本選手権・世界選手権・オリンピックにおいて多数のメダリストを輩出1992年高等学校体育連盟柔道部顧問2002年国士舘中学校・高等学校副校長を経て、2004年同校校長に就任、同年より学校法人国士舘評議員2007年国士舘スポーツ振興会会長2014年全国私立通信制高等学校協会会長、東京私立中学高等学校協会定時制通信制部会長 国士舘中学校・高等学校は「読書・体験・反省」の三綱領を実践し「思索」することで「誠意・勤労・見識・気魄」の四徳目を涵養することを教育理念に掲げています。三綱領は今で言う「PDCA」(Plan Do Check Action)にあたります。国士舘の創立者をはじめとする先人たちは1917年の創立時に、既にこの法則を取り入れていたのです。 中学・高校で過ごす6年間は、健全な心身を育むうえでとても大切な時期です。本校が一貫して取り組んでいる武道教育により、人としての振る舞いの基本、つまり、人に対する接し方や礼儀作法の習得、あるいは心身の鍛錬によって「生きる力」を養っていくことを目指しています。 また、経済状況や価値観が目まぐるしく変化する時代にあって、「自ら学ぶこと」「体験を重ねること」でゆるぎない自己の確立と柔軟な対応力が身につくものと考えています。高等学校においては多彩なコース制、豊富なカリキュラムを揃え、中学校においては基礎学力の向上と心の教育を重視したカリキュラムを編成し、バランスのとれた人間形成を重視した教育を行っています。 将来の方向性を見極め、自らの夢へアプローチする第一歩として、中学・高校での生活は重要です。本校で得た知識やさまざまな体験を通して人に対する思いやりの心を醸成し、「生きる力」として育むとともに、その力を未来に向けて進むための原動力とし、生徒自身が自らの適性を伸ばし、磨けるようサポートします。情熱がないところには何も生まれません。私たちは愛情と情熱を持って、生徒一人一人の能力を最大限に発揮できるよう環境を整えていきます。それが本校の使命であると考えています。 本校は平成25年に「国士舘中学部」創設から90周年を迎えました。また、3年後の平成29年には、学校法人国士舘が創立100周年の佳節を迎えます。これまでの実績をふまえつつ、新たな出発点として更なる発展に向け教育活動に邁進する所存です。

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