国士舘要覧 2014
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13国士舘要覧2014 教育学長挨拶国士舘大学 学長三浦 信行みうら・のぶゆき1942年宮城県生まれ。1971年国士舘大学大学院政治学研究科政治学専攻博士課程修了、1972年政治学博士(国士舘大学)1971年本学に入職。1984年政経学部二部教授、1987年から1992年まで同学部学部長、1992年から1994年まで国士舘大学兼国士舘短期大学副学長、1994年から2003年まで国士舘大学兼国士舘短期大学学長、同年学校法人国士舘理事2003年学校法人国士舘教学顧問2012年12月国士舘大学学長に就任。同年学校法人国士舘理事、同評議員このほか、世田谷区特別職報酬等審議会会長、日本法政学会理事、みやぎ絆大使専門は政治学  バブル崩壊後、長引くデフレ経済に苦しんできた日本経済も、大胆な金融政策や成長戦略を標榜するアベノミクスの登場で少なからず元気を取り戻しつつあります。しかし、その成果はいまだ十分とはいえません。世界では、内戦や核開発、領土、環境問題など課題は山積し、グローバル時代にふさわしいリーダーシップが不在の混迷した状況が続いております。翻って、超少子高齢並びに人口減少社会を迎えつつある日本の大学教育に目を転じると、それを取り巻く社会情勢は一段とその厳しさを増しています。成熟社会といわれる今日こそ、本学はその原点に立ち返り、創立者柴田德次郎が示した文武両道つまりは心身両面から人間力を育む教育の殿堂を創造したいと考えております。 国士舘大学は、長年にわたり、国士舘ブランドの一つともいえる「公務員・教職に強い大学」を堅持してきました。本年度開設した教職支援室では、教員採用試験対策を講じ、今後さらに確かなものとするため、公務員試験の支援体制拡充を強力に推し進めてまいります。また、大学が地域と連携して取り組む防災教育の充実と発展に向けた取り組みも、本学の使命として深化させていきたいと考えております。 本学は、創立者柴田德次郎が1917年、東京・麻布の地に人材育成の教育道場を創設したことに由来します。吉田松陰の精神を範とする創立者らは1919年、松陰神社に隣接する現在の世田谷に拠点を移しました。以来、97年を経て、今や14万におよぶ卒業生を社会に輩出する総合大学へと大きく発展しました。2017年には創立100周年を迎えます。本学の歴史と伝統の基盤である進取の精神をいま一度、生き生きと蘇らせ、創造的かつ持続可能な未来を切りひらくために全教職員が力のすべてを結集し、新たなる歴史創出に寄与する大学を構築してまいります。

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