2021年12月23日
八潮市との連携で「第3回 社会連携プレゼンテーション大会」を開催しました
埼玉県八潮市と本学政経学会の共催による社会連携プロジェクト「第3回社会連携プレゼンテーション大会」が11月25日、世田谷キャンパスメイプルセンチュリーホール4階中教室で開催され、本学政経学部の教員や学生79人が出席しました。
本学と包括連携を結ぶ八潮市への政策提言として、政経学部の学生が八潮市や自治体行政への企画立案とプレゼンテーションを行う本大会は、今年は感染症対策のため大山忍八潮市長は収録動画での開会あいさつとなりました。大山市長は「今回は現地でのリサーチやヒアリングが難しく試行錯誤があったと思うが、この連携プロジェクトをぜひ実りあるものにしてもらいたい」と述べ、続いて登壇した岩元浩一政経学部長は、第1回、第2回を振り返りながら「学内にとどまらず、社会課題を見つけて解決方法を提言していく意義のあるプロジェクト。今年は本学部60周年、来年は八潮市政50周年の節目ということもあり、努力の成果を見せてほしい」と期待の言葉を寄せました。
例年は、事前に行われる「中間報告会」で選ばれたゼミがプレゼンテーション大会での発表の機会を得るという流れで行っていましたが、今年はコロナ禍のため同様の調査研究ができない現状を考慮し、中間報告会に参加したゼミすべてに今大会での発表の機会が与えられることとなりました。ゼミごとのプレゼンテーションでは、今回のテーマである「子どもと教育」を軸に、サブテーマ「スポーツ、レクリエーションに親しめる環境づくり」「大学と地域等との連携による教育体制の充実」「ICTの活用と情報活用能力の育成」を、現状への課題提起から調査研究に基づいた解決策の提案としてそれぞれ10分にまとめ、アイデアと個性あふれるプレゼンテーションが行われました。
全9ゼミの発表後には、ゼミごとに質疑応答を行った多部田直樹教授と平石正美教授が総評を述べました。多部田教授は「今回はIT、ICTの活用と、アナログな遊びを通した学びや運動に着目する企画の両方があり興味深かった。また中間発表の時点よりも八潮市の目線で課題解決に取り組む内容に改善されており、どのゼミも甲乙つけがたい」と評価し、平石教授は「社会の変化に目を向け、新しいビジネスチャンスに気づき、問題解決へのスキルを培うことで社会に必要な人材になりうる。教員も全力でサポートするので、今回のような機会を存分に活かしてほしい」 と学生らに言葉を送りました。
本学と埼玉県八潮市は2017年、相互の発展と人材育成を図る目的で「国士舘大学と埼玉県八潮市の包括的連携に関する協定」を締結しています。今回のプレゼンテーション大会はその一環として企画・実行されました。
後日、本学審査員および八潮市の審査により、最優秀賞をはじめ各賞が選出され、12月22日に同教室にて贈賞式が行われました。
◆最優秀賞
・石見ゼミ「「あそび」を自ら創造する:ワークショップを開催しませんか?」
◆優秀賞
・平石ゼミ「多文化共生社会における変化への対応力が高い人材の育成」
・上村ゼミ「HP活~やしおしか勝たん!~」
・加藤ゼミ「教育へのICT活用事例の集積を目的としたアプリ「ExTech」の開発
:八潮市のICT教育発展への貢献を目指して」
◆研究奨励賞
・古坂ゼミ「日常のなかに「あたりまえに」スポーツを~スポーツ・レクリエーションを
日常的に楽しめる仕掛けづくりに関する調査研究~」
・鈴木ゼミ「八潮こども夢大学における金融教育の推進と地域社会との連携支援」
・貫名ゼミ「八潮市の子供教育:ICTの活用と情報活用能力の育成」
・川村ゼミ「ポスト白石計画」
・柴田ゼミ「スポーツ振興課と子育て支援課
~事業連携によるスポーツに親しみやすい環境作り~」
- 開会あいさつをする政経学部長の岩元教授
- 動画でメッセージを寄せた八潮市の大山市長
- 柴田德光ゼミの発表
- 古坂正人ゼミの発表
- 平石正美ゼミの発表
- 上村信幸ゼミの発表
- 石見豊ゼミの発表
- 加藤将貴ゼミの発表
- 川村哲章ゼミの発表
- 貫名貴洋ゼミの発表
- 鈴木ともみゼミの発表
- 講評を行った多部田教授
- 講評を行った平石教授
- 司会進行をつとめた古坂准教授
- 贈賞式にて、優秀賞、最優秀賞のゼミ代表がそれぞれ受賞の喜びをコメント。賞状はすべての受賞学生に授与された
- 最優秀賞を獲得した石見ゼミ