2023年04月28日
1年生の学外研修を行いました(考古・日本史学コース)
4月11日、考古・日本史学コースの1年生を対象とした学外研修「吉田松陰・国士舘と彦根藩主井伊家ゆかりの地をめぐる散策」を、世田谷区立郷土資料館・国士舘史資料室と連携して実施しました。この学外研修は、1年生に歴史学に対する興味を高め、史跡に対する観察眼を養ってもらいたいとの目的で昨年度より始めたもので、今回で2回目の実施となります。
午前には、大学の教室において明治維新期が専門で『木戸孝允と幕末・維新』(京都大学学術出版会)の著者である齊藤紅葉講師による事前講義と、ワークブックを使った事前学習を行い、その後新たな企画として、国士舘史資料室職員の熊本好宏氏の協力のもと、同室で資料整理に従事している3年生の鈴木怜亜さんによるレクチャーつきの国士舘大学大講堂の見学を実施しました。講師や上級生の興味深い話に1年生の学生は聴き入っていました。
午後は、それぞれ班ごとに分かれて、専任教員と指導担当の4年生の引率のもと、松陰神社・国士舘史資料室・重要文化財の世田谷代官屋敷・豪徳寺をめぐる散策ワークショップを行いました。世田谷代官屋敷では、昨年度と同様に、建物を熟知した世田谷区立郷土資料館学芸員の松浦瑛士・角和裕子・松本知佳の各氏による丁寧な解説があったため、1年生の学生は建物の細かい部分も観察しながら興味深そうに見学をしていました。その後、大学にもどり、班ごとに観察結果をまとめ、代表の学生が発表する会を行いました。
参加した1年生の学生からは、「学芸員の方の解説がとても丁寧でわかりやすく、説明がスッと入ってきました」「実際に畳を歩き、物に触れて、とても貴重な経験をさせて頂きました」「教科書だけでは感じられないその場の雰囲気などを感じることが出来て良かったです」「他の班の意見を聞いて、自分が気付かなかった視点や考察を知り、自分自身の視野の狭さや考えの浅さに気づかされました」「同じ班の人との親睦を深めることができて、これからの大学生活がより楽しみになりました」といった感想が聞かれ、学芸員の方々の解説や観察結果の発表会などが、歴史学や史跡への興味を高め、学生同士の親睦を深める活動になっていることが窺えました。
世田谷代官屋敷で世田谷区立郷土資料館の学芸員の解説を聴く学生ら
国士舘大学大講堂で3年生の解説を聴く1年生の学生ら
松陰神社境内の松下村塾の再現建築を見学する学生ら
松陰神社で4年生の解説を聴く1年生の学生ら