文学部

初等教育コースでは、12月3日、教員採用試験合格者報告会および初等教育講演会を世田谷キャンパスメープルセンチュリーホール1階大教室で開催しました。

令和4年度の小学校の教員採用試験には31人，幼稚園には4人が正規合格しました。その中から東京教師養成塾，大学推薦，一般試験，幼稚園試験を経験した5人の学生が登壇し，後輩たちに教員採用試験合格への道のりについてアドバイスを送りました。1年生から3年生までが未来の自分の姿を思い浮かべながら，4月から教師になる先輩の話に耳を傾け，卒業の進路を明確にしていました。

講師：⾦春喜 さん

題目：「小学校教員になる前に知っておきたい「『発達障害』とされる外国人の子どもたち」

ハフポスト日本版のニュースエディターである金春喜さんから，日本語が不得意な外国にルーツを持つ子どもたちが，日本の学校教育で大変な思いをして教育を受けている実情について話をうかがいました。フィリピンから来日後まもなく、日本語をほとんど学べていないにもかかわらず「発達障害」の判定を受けてしまって特別支援学級に編入することになり，苦しい思いをする兄弟のノンフィクションが主な内容でした。教師側の先入観や固定観念，さらには良かれと思ってやった結果が裏目に出てしまうなど，教育現場における制度的問題や教師の多忙さから生じる問題を共有することができました。講演終了後の質疑応答では学生からたくさんの質問が金さんに寄せられ，教師の卵である学生にとっては興味を惹かれる内容だったようです。