2020年10月25日
【学生寄稿】文学部・佐々木明彦ゼミ紹介「授業の現場から」
「授業の現場から」とは
本企画は、各学部のゼミ・研究室に所属する学生に執筆をお願いし、ゼミ・研究室の特徴や学習内容、日々学び実践していることなどを紹介しています。
佐々木明彦ゼミ 執筆者:藤井健彦さん(文学部4年)
史学地理学科地理・環境コースの佐々木明彦ゼミでは、気象現象や地震・火山活動などによる自然災害の発生メカニズムや、防災などについて研究しています。佐々木先生が気さくなこともあり、学生同士も仲が良く雰囲気が良いゼミです。
普段のゼミは、野外実習や卒論の事前研究として、各個人が興味のあるテーマに関連した論文を調べて発表し、発表内容について討論しています。 本年度はリモートで行われており、卒論のテーマを固めるための論文発表や作業の進捗状況の報告などをしています。
毎年10月頃には野外実習が行われ、昨年は長崎県に行きました。現地では、1990年代の雲仙・普賢岳の火山活動に伴う火砕流や土石流による堆積物の調査をしました。また、関連する災害遺構も見学し、被害状況についての理解を深めました。土地被覆分類図の作成を10回以上やり直すなど大変なこともありましたが、現地まで赴き自分の目で見ることの重要性と面白さを改めて実感できました。
4年生は現在、12月の卒論提出に向け日々奮闘しています。私は、「2008年岩手宮城内陸地震における地すべり地形の再滑動の実態」をテーマに、地すべりの地形的特徴や分布を明らかにしようとしています。
コロナ禍の影響によりさまざまな制限はありますが、佐々木先生がリモートで個別に相談に乗ってくれるので、安心して研究ができています。ゼミで養った物事を観察する力と地理学的な考え方を生かし、納得のいく卒論が提出できるよう残りの期間も頑張ります。
<国士舘大学新聞 2020年10月25日発行号に掲載>